宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

ファンの人事予想精度の進化に劇団が追い付いていない説


花組公演『元禄バロックロック』『The Fascination(ザ ファシネイション)!』初日舞台映像(ロング)

本来序列は、初日の幕が開くまでわからないものである


宝塚とは、贔屓の芸を見る楽しみ、作品そのものを見てツッコむ楽しみ、そして贔屓の成長&人事をハラハラしながら見る楽しみ、いろいろな楽しみ方があります。


昔は、組内の序列は、大劇場公演初日、


・公演プログラムの写真の大きさ


・パレード降りの順番


・羽根の大きさ


を見るまではわからないものでした。



「組内の序列は、初日の幕が開くまでわからないもの」という認識があったように思います。


そして、その序列はあくまでその組内のもので、組ごとに路線の構成やトップの在任年数が違うので、


よその組の同期の〇〇さんが〇番手羽を背負ったから、うちの贔屓も同じ羽根を背負えるよね!


とは簡単に言えないものでした。


でも、最近は、組を超えた男役スターの序列について、直近の舞台写真の枚数やグッズ展開から、組を超えた路線の序列について緻密に人事予想する時代になった。


ファンの人事予想の精度の進化に劇団の認識が追い付いていない説


今回の騒動では


・「銀ちゃんの恋」東上公演&円盤化


・水美パーソナルカレンダーの発売


・雪組95期同期が大羽を背負った


ことから、ファンが初日前に水美の2番手羽を予想して、予想が外れた。


そこで
「水美さんが東上して、円盤が出て、パーソナルカレンダーが出たから、てっきり2番手羽を背負うと思ったのに!」


「2番手羽を背負わせないなら、東上させるな!グッズを出すな!お金を使ったのに詐欺だ!」


とSNSが大騒ぎになったわけですが。



でもさあ。


水美さんの銀ちゃん、素敵だったよ。円盤が発売されて、あの素敵な銀ちゃんを高画質でいつも何度でも見ることができる。


おうちの壁に水美パーソナルカレンダーをかけて、毎月、毎日の予定をチェックできる。


グッズ欲しくなかったの?買って損したの?


今回の騒動で思ったのは、グッズを作成する宝塚クリエイティブアーツ側の認識は、


コロナで売り上げが大変だし、人気スター(売り上げが見込めるジェンヌ)のグッズは、2番手羽、3番手羽を背負わせるタイミングにあまりこだわらず、どんどん出しちゃおう!ファンも喜ぶよね!


くらいのノリで水美さんのグッズ展開を決定した?


でも時代は、数年前に比べて、ファンがグッズ展開から緻密に人事予想をするようになった。


ファンの人事予想の精度の進化に、宝塚クリエイティブアーツ側の認識が追い付いていないのでは?


懸念

今回のことを教訓に、


反省:これからは、2番手羽を背負わせないスターには、東上させません。円盤を出しません。パーソナルカレンダーを出しません。


となったら、それはそれで誰得なのか?とも思うのですが…


東上公演の評判、ファンが買った円盤やパーソナルカレンダーの売り上げが、生徒さんのお給料に反映し、その後の待遇に繋がる可能性もあります。


水美さんのコウヅケノスケのイケオジっぷりを、配信で拝見するのを楽しみにしております。