宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

礼真琴は柚希礼音になれないが、柚希礼音も礼真琴になれない

皆様、御機嫌いかがでしょうか。


「ブログを少しお休みします」と宣言しておいて、結局宝塚ブログが天王寺滞在記になっただけの地方民です。



天王寺の某お寺の掲示板にあった「今月の言葉」


俺はキムタクにはなれないが、キムタクも俺になれない。


大阪は、お寺の掲示板も個性的ですねえ。


私の世代は「№1にならなくていい もともと特別なオンリーワン♪」というフレーズが流行りましたが、今はこんなフレーズが流行っているのですね。


95期の2大巨頭、実力№1の礼真琴、オンリーワンの柚香光。


トップ就任前は、どっちかというと柚香光のほうがファンに大いに心配され、


実力№1の礼真琴を中心とした星組なら間違いなし、とファンも安心・安全な気分でおりました。



で、この柳生忍法帖の大劇場での評判から、例のポスターの先行画像・・・


宝塚ファンが、礼真琴を中心とした星組のほうを心配する展開になろうとは。


もしも、真風涼帆がこのジャケットを着て”ビジュアルを一新し、真風涼帆を中心とした宙組がお届けする『王家に捧ぐ歌』の新たなる世界にご期待ください。”


だったら?



それだったら、ファンから「王家に捧ぐ歌も3回目の上演だし、雰囲気が変わって新鮮な眼で見られそう!」という声もあがったかもしれない。


まあ、真風主演なら湖月、朝夏系統の衣装を踏襲する気がしますが。


柳生十兵衛といい、なぜ劇団は礼真琴にニンとは思えない役を振り続けるのか。ベストキャスティングに勝る名演はなかなか無いのに。


仮説1 礼真琴を「短所を克服した最強のスター」にしたい


「長所を伸ばし、短所を克服しましょう」とよく言いますね。ジェンヌにおいては、歌唱力とかダンス力については確かにそのとおりでしょう。


が、男役としての個性とか、演技力においては、トップになった以降までも客に「この人は短所を克服しようと頑張っているんだなあ」と思わせるのは、なあ。


宝塚の舞台は、トップを最も魅力的に見せるためにオーダーメードで作るのがウリのはず。


短所の「克服」より、「短所を長所に言い換え」作戦で行ったほうが良いのでは?



就活の自己分析で、「自分の強みがわかりません」という学生に


心配性 → 責任感が強い、慎重、計画性がある
人見知り → 時間をかけて深い人間関係を築くのが得意


等のように、本人が短所と思っているところから強みを見つけさせる方法がありますね。


礼真琴の「25歳以上の男性に見えない」特性を、「他のトップには似合わない青春ハイスクールミュージカルができる男役」として売っていけば良いのに、と思うのですが。



仮説2 礼真琴の「柚希礼音のようになりたい」願望をかなえてあげようとしている


先日の『柳生忍法帖』の配信を拝見して、柳生十兵衛って、柚希礼音がやったら当たり役になったのでは?と思いました。あのガタイ、身体能力、豪快で闊達な正義漢。


礼真琴は、柚希礼音になりたいのかなあ。


礼真琴は柚希礼音になれないが、柚希礼音も礼真琴になれない。




上手い上手いと言われてきた礼真琴が、ここでジェンヌ人生一番の壁にぶち当たっている気もします。


『ロミオ&ジュリエット』以降のトップ人生を、余生のようにしてほしくない。彼女だけの男役像で、もっとワクワクさせてほしい。