宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

最近、休演者が多すぎる原因は?




雪組夢翔 みわ、全日程休演・・・




○(雪組)夢翔 みわ

全日程休演

※4月12日(火)、5月19日(木)の新人公演も休演いたします。   


お大事になさってください。


しかし、最近ケガによる休演者が多いですね。


宝塚でも、コロナ禍の少し前から、連日深夜に及んでいたお稽古や自主稽古を、働き方改革で夜12時くらいには切り上げるようになった、という話がありましたね。





夜12時まで劇団にいる時点で、そうとうブラックなのでは、と思っていたのですが、その後のコロナ禍により、以前とはお稽古環境がずいぶん変わったのだろうと思います。


スカステで、お稽古場に入る人数を制限するため、その場に出るジェンヌだけで稽古するようになったり、新人公演のお稽古も短時間に集中してするようになった、などと聞いたことがあります。


この状況では、劇団レッスンも、広い稽古場にいくつもの組のジェンヌが混ざってレッスンするわけにもいかないでしょう。


さらに、外部の先生のところにプライベートレッスンを受けに行く、というのも、以前のようにはいかないのでは。


自宅で筋トレやヨガをしたり、オンラインレッスンなどもあるのかもしれませんが、どうしても、ダンスのレッスンを広い場所で思いっきり動いて、ということが難しくなっているでしょう。


皮肉なことに、コロナ禍以前より、コロナ時代のほうが、ケガで休演する生徒が増えてしまった。


ダンサーとしての肉体を作るための、有効なレッスンをできる時間が減っているのでは。



1日怠けると自分にわかります。

2日怠けるとパートナーにわかります。

3日怠けると観客にわかります。



森下洋子(バレリーナ)


ダンサーは2度死ぬ。 


2度目は心臓が止まった時。


1度目は踊るのを止めた時。


ダンサーにとってこの最初の死は、本当の死よりも苦痛なのだ。


マーサ グラハム(モダンダンサー)


今強くなる稽古と、3年後に強くなる稽古と、両方をしなくちゃならない


千代の富士


2020年のコロナ禍以降、休演続き、目の前の舞台を開けるための稽古で精いっぱいで、3年後の身体を作るためのレッスンの時間が奪われた後遺症が、今来ているのかなあ。


ああ、コロナが憎い!


次の月組の別箱をお休みの下級生が多いのは、下級生にまずダンサーとしての身体を作るレッスンに専念させるためでしょうか。