宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

🌙意味深な月組ポスター画像の解読に挑む🌙

花組退団者のお知らせ 香川県出身ジェンヌも





下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   


花組

華雅 りりか

春矢 祐璃

都姫 ここ

花翔 ひかり


2023年3月19日(花組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団



香川県出身ジェンヌ、春矢祐璃さん、退団されるのですね。


彼女の出身地は香川県仲多度郡。香川県でもいわゆる「市」でないエリアです。


香川県内でも、高松市内などであればバレエスタジオがありますが、郡部在住の方は、放課後や休日にバレエ教室や声楽のレッスンに通うだけでも一苦労。


春矢さんは県立丸亀高校出身。元フジテレビアナウンサーの中野美奈子さんの母校でもあります。


大学受験に向けての勉強もしながら、宝塚受験のための対策を同時にこなして、ジェンヌになられた春矢さんの活躍を応援しておりました。


「宝塚おとめ」によると、好きだった役は『Dream On!』のすべて とのこと。


『Dream On!』・・・


主な出演者
綺城 ひか理、飛龍 つかさ ほか
<特別出演>水美 舞斗 帆純 まひろ  一之瀬 航季(5月20日~5月27日)   


振り返って見れば、人事の思惑とかいろいろあったのかもしれませんが、


出演している生徒さんたちのほとんどにとっては、バウ・ワークショップ的な試みは、ジェンヌ人生でスポットライトを浴びることができた、眩しい思い出となるものだと思います。


劇団様、今後もバウ・ワークショップ的な試みをぜひ定番化してくださいませ。



チルくてエモいポスターキター!



道真の背景に輝く鏡のような月、


昭姫の額には、紅い梅の花模様 (花鈿(かでん)という化粧法)、


業平の衣の、現代的なデザインの千々に乱れる植物の文様。



冴え冴えと凍れる夜の空気を切り裂く篠笛が聴こえそうな、チルド室やチルド配送などの意味の「chill」感のあるポスターですね。




ポエムといえば月、道真様といえば梅、



道真の作った有名な和歌に、🌙「月」と「梅」が出てくるものがあります。


「月夜見梅花」(月の夜に梅花を見る)


 月耀如晴雪(月の耀くは晴れたる雪の如し)


 梅花似照星(梅花は照れる星に似たり)


 可憐金鏡轉(憐れぶべし 金鏡の轉じて)


 庭上玉房馨(庭上に玉房の馨れることを)


意訳


月の輝きは、晴れた日の雪のようだ。


梅の花は照らされる星に似ている。


エモいなあ、金の鏡のような月光がめぐって、


庭の玉のような花房を香らせている。





この漢詩を作った時の道真君、11歳!


彼がどれだけの秀才であったか、この詩からもしのばれますね。



紅子:無理くり若者言葉に寄せんでも・・・


管理人:原作の第1巻しか読んでいないけれど、昭姫のキャラはこの詩から来たのかしら?


紅子:道真さんといえば、太宰府に左遷されて、


「俺がいなくなったからって、春に咲くのを忘れるんじゃねーぞ!京都から太宰府まで、匂いを届けてみやがれ!」


って、梅にムチャぶりした人だっけ?



管理人:ヤンキーか!


『東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ』ね。


道真さんは左遷される途中で、


『海ならずたたへる水の底までも 清き心は月ぞ照らさむ』


海どころではなく深くたたえた水の底を月が照らす。


私は無実だ!私の清らかな心を、月は照らすことだろう。


とも詠んだそうね。


紅子:併演ショー『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』のタイトルの元ネタは、海乃美月さんの芸名と、道真さんの和歌と、両方にかけているのかしら?


管理人:道真さんは、死後祟りをなす神ではなくて、意外と海の底で昭姫とカルナバルを踊っていたのかもね。