「ドリームガールズ」歌唱力より顔で選ばれたキャラを歌うということ
これは、今度望海さんが、
伝説のスター、ダイアナ・ロスが、かつて所属した女性3人組ボーカルグループをモデルにした「ドリームガールズ」のプロモーション映像。
望海風斗、ミュージカル「ドリームガールズ」名曲を熱唱 圧巻の歌唱パフォーマンス披露 ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』制作発表記者会見
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Bunkamura 東急シアターオーブ ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』ダイジェスト映像
ミュージカルは、歌唱力が一番大切!は同感です。
が、宝塚を退団して2年弱で「ドリームガールズ」主演って、とても大変なことだと思います。
元々は、歌唱力抜群のエフィがセンターだったグループ。
売れるために、歌唱力はそこそこだけど、容姿端麗なディーナをセンターにして、グループは大ヒット。
ディーナはプロデューサーと恋仲になり、3人の仲は微妙になっていき・・・芸能界ではどこでもあるあるな、普遍的な話。
さらに本作では、音楽業界が白人向け音楽と黒人向け音楽にくっきり分かれていた時代、黒人の音楽を白人に取られた!といった騒動もおきたりする、
1960年代のアメリカの音楽業界特有の話も、日本にルーツがある出演者メインで表現する必要がある。
さらには、
「私、子供の頃から毎週教会で、ゴスペルソングを歌って、祈って、育ってきました。」
【ニューヨーク ハーレムの日本人】黒人教会のゴスペルコンサート by NYハーレム案内人/ニューヨーク ハーレムの黒人教会で20年ゴスペルを歌う日本人・松尾公子のゴスペルツアー
というバックグラウンドを、ブラックフェイスには頼らずに、歌唱と演技で表現しなければならない。
たとえブロードウェイで実績があるシンガーでも、ルーツが違う人には表現が難しい、
ジャニーズアイドルがガチ歌舞伎に挑戦!とか、女性アイドルグループが宝塚に挑戦!くらい土壌が違う音楽文化でしょう。
しかも、
「歌唱力より顔」でセンターに選ばれたキャラを、歌唱力で表現しなければならない。
望海さんなら、できる!楽しみにしています。