宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

スーツに芝居させるまかボンド

『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド』先行画像、出た!


ニホンの男達よ!スーツとは「仕事でしょうがなく」着るものじゃないぞ!



ボンドにとって、スーツはただの仕事着ではない。


礼服であり、オンナへのアピールであり、戦闘服であり、もしもの時はそのまま経帷子。


真風氏の、女性が男性の服を着る芸の極致、血を絹で覆ったような、優美にして硝煙の匂いのする着こなしは、


スーツのルーツは英国貴族の礼服であり、軍服でもあった歴史の背景を語る。



優れた音楽家は、音に色彩と形態と手触りを与え、


優れた画家は、色彩とフォルムにオーケストラを響かせ、


真風涼帆は、セリフより、表情より、スーツに雄弁に語らせる。




歴代の映画版ジェームズ・ボンドの画像を見返してみましたが、胸襟のシワが、こんなに何かを語りたがってそうなボンドはいなかったよ。


真風涼帆は、スーツが何を語りたがっているかが聴こえるんだ。この人はスーツの言葉の翻訳家だ。だからこんなにスーツと一体になれるんだ。