黒い野心、握りしめた赤の先に『赤と黒』先行画像
『赤と黒』先行画像
原作『赤と黒』の舞台は、1830年ごろのフランス。
礼さんが演じた『モンテ・クリスト伯』の少し後の時代です。
『モンテ・クリスト伯』の主人公エドモン・ダンテスは、ナポレオンのスパイを疑われて投獄されました。
『赤と黒』の主人公ジュリアン・ソレルも、ナポレオンの崇拝者。
奇しくも両者とも、ナポレオンの存在がその人生を決定づけたキャラです。
19世紀初め、民衆の英雄であったナポレオンはセントヘレナに流され、ブルボン家による支配が復活。
能力があっても平民に生まれれば、軍人か僧侶になるしか出世の道がなかった「王政復古」の時代。
材木屋の息子として生まれた貧しい青年ジュリアン・ソレルが、
「俺もナポレオンみたいに一旗あげて、貴族どもを見返してやる!」
と願い、わずか23年の生涯を、激しい野望と恋愛に燃やした日々の物語。
赤はジュリアンが憧れた軍服,黒は僧服を象徴するといわれています。
この写真は黒い服なので、僧服ですね。
握りしめる赤いカーテンの向こうは、女か、彼が次に目指す軍隊への道か・・・
紅子:僧服・・・この襟とライン・・・
革ジャンを着たザビエル?
紅子:・・・冗談です。
出世の野心のために、聖職者を目指して意味があるの?ジュリアンみたいな女好きが・・・
管理人:カトリックの聖職者には息子はいないから、貴族社会よりは実力次第でのしあがるチャンスはあった。
それに「政教分離」以前の時代ですからね。
イエズス会など宗教界は、フランス革命の時に弾圧されて大変な目にあったので、ナポレオンが失脚してブルボン王朝が復活すると、国家権力と協力。
聖職者たちは全ヨーロッパに広がる教会ネットワークを駆使して、政権転覆を狙うナポレオン信奉者たちを炙りだして捕まえる、秘密警察のスパイのような役回りをしていたそうよ。
紅子:国家と宗教・・・
教会なんて、お寺とか神社みたいにあちこちにあるもんね・・・東ベルリンの監視社会のような窮屈な社会ね。
管理人:先行画像が黒い革ジャンの僧服なら、本ポスターは赤い軍服かしら?
紅子:んー ガチの赤い軍服、ねえ・・・最近他組で もごもご
管理人:って、赤いミリタリージャケットもなあ・・・