宝塚はコアなファン10万人で回っていた
宝塚歌劇団は、コロナ禍前の2018年度は、年間約310万人(ライブビューイング含む)もの観客を動員していたそうです。
が、これをもって「宝塚歌劇団には300万人もファンがいる」というわけではありません。
SNSを見ればわかるとおり、宝塚とは、
「チケットが取れなくて、今月は5回しか劇場に行ってないの。さみしいなあ。」
みたいなリピーターによって支えられています。
「宝塚のコアなファン」の定義はさまざまでしょうが、
年に複数回劇場で宝塚を観劇し、トップスターや路線スターの名前や顔ぶれが頭に入っているファン
がどれくらいいるのか、ずっと疑問に思っておりましたところ、劇団からあっさりヒントが与えられました。
公式アプリ「宝塚歌劇Pocket」をダウンロードして、日々の公式ニュースにやきもきしているファンは、少なくとも10万人はいるのですね。
この10万人という数が、どのようなものか?
東京宝塚劇場が、定員がざっと2,000人、1か月半で50回公演すれば、ほぼ10万人。
都市の人口でいうと、大阪府池田市や泉佐野市の人口が約10万人
雑誌「non・no」の最近の印刷証明付き発行部数が、約10万部
さて、その10万人のファンの観劇スタイルは?
10万人のファンが、月に1回、年に12回観劇すれば、観客動員のべ120万人。
なんだかこれも、体感と合わないな…
3万人のファンが、年30回 のべ90万人
7万人のファンが年20回 のべ140万人
これで、宝塚大劇場と東京宝塚劇場は、ほぼ埋められる。
あとは、バスツアーの団体さんや、名古屋や福岡など他の劇場での動員とすれば、年間300万人は埋まるのかな?
プラス、配信の収入・・・
こう考えるとずいぶん多いようですが、
阪神甲子園球場で、高校野球を2試合すれば、観客動員が約10万人
収容人員
プロ野球開催時:43,508人
高校野球開催時:47,508人
甲子園は、東京宝塚劇場では1か月半、50公演かけて集める観客動員数を、2試合で集めてしまう。
この間のワールドカップでは、アベマの無料配信で、日本対スペイン戦を視聴者した人は、1700万人超だったそうです。
・・・
そう考えると、劇場とは、メジャースポーツに比べたら、ごくごく限られたファンが年間に数十万円以上をつぎ込んで支えているんですね。