価値付けが変わった?波線上ヒロインの意味は
この度、宙組 次期トップスターに芹香斗亜、次期トップ娘役に春乃さくらが決定!
SNSの宝塚ファンの声を覗きに行くと、
「これは異例の人事だ!」
「春乃さくらって、どんなジェンヌ?」
あら、ちょっと意外。
そうですね、関西では、春乃さんは新公ヒロインに選ばれながら『NEVER SAYGOODBYE』の宝塚大劇場での新人公演自体が中止になってしまい、
波線下ヒロインをゲットした「カルト・ワイン」も、関西での公演が中止し、配信も実施されなかった。
「生の舞台は見たいけど、配信でまで見たいとは思わない。」
ファンの方も多いのでしょう。
贔屓のいる組だけでなく、全組の新人公演や3番手の外箱公演までチェックするようなファン以外には、
あまり知られていなかったジェンヌが、複数のライバルとの競争で、突如として存在を示した!
番狂わせ、面白い!
という人事だったんですね。
紅子:あら、あんたはびっくり仰天しなかったの。
そういえば、こんちゃんは去年の秋ごろから、春乃さくらが気になる、気になる、って言ってたね。
管理人:新人公演ヒロインと外箱ヒロイン経験者なら、可能性はあるでしょ。娘役人事って、累積のヒロイン歴もだけど、就任直前の加速度もけっこう大事だからね。
春乃さんの怒涛の追い上げに「あ、この人を上げたいのね」と思ったわ。
まあ、90年代~2000年代ならこんなのよくある人事だったわ。
私が宝塚ファンになった頃は、天海祐希が研6でトップに就任するということがあったのよ。
今だったら
宙組 次期トップスターに亜音有星
レベルにびっくりな案件だけど、当時は「そんなこともあるのか」と思っていたわ。
宙組が創設された時には
76期 月影瞳 星組娘1⇢雪組娘1
76期 星奈優里 雪組→星組娘1
77期 花總まり 雪組娘1⇢宙組娘1
の三角スライド人事が起きたわ。
そのほかにも、檀れいは芸事の成績が振るわず、入団後新人公演でも本役が夏河ゆら(その後の月組組長)など渋めの配役で、大きな役が付くことはなかったのに、
1998年『浅茅が宿』新人公演最後となる研7で、いきなり娘役ヒロインをゲット、と思ったら、
翌年、真琴つばさの相手役として月組トップ娘役に就任!
真琴つばさ退団後、専科に移り、その後星組トップ娘役となって湖月わたるとコンビを組み、退団。
という怒涛の経歴だったし、
湖月わたるは檀れい退団後、白羽ゆり とコンビを組み、
白羽ゆりは湖月わたる退団後、星組から雪組へ移って水夏希と組む、と臨機応変だったわ。
紅子:当時はSNSもそこまで発達していなかったし、
人事予想も、今はフィギュアスケートの新採点のように、
「新人公演ヒロイン 初ヒロインが研2で加点3 初ヒロインが研7で加点1」
「バウ波線下ヒロイン 加点1」
「バウ波線上ヒロイン 加点2」
「外箱波線下ヒロイン 加点3」
「外箱波線上ヒロイン 加点4」
みたいにきっちり点数を積み上げて予想する人が多いけど、昔は6点満点の採点競技みたいな感じで、そこまで緻密な人事予想をする人も少なかったと思う。
でも今は、ファンは「娘1になるなら、この公演の時期には外箱ヒロインの波線上にいるはずだ!」とか、細かく人事予想をするよね。
管理人:今は、歌劇1月号表紙の件とか、過去のジンクスが破れつつあるけれど、
これは劇団が、ファンの人事予想深読みスキルが向上しすぎると、
「外箱だし、ヒロインとの恋愛要素より男の友情に重点を置いた作品にしたいけど、波線上ヒロインの名前が無いとファンが騒ぐなあ・・・」
とか、ヒロイン起用や作劇の自由度がガチガチに縛られそうなので、
外箱波線下ヒロインだからトップ就任はペンディング、外箱波線上ヒロインだからトップ就任見込み大いにあり?
といったサインを、あえて外しに来ている可能性もあるかもね。