四季も歌舞伎も、席半減でも「多数ご用意」…変化に適応できる者が生き残る!byダーウィン
劇団四季公演再開 おめでとうございます
横浜市の神奈川芸術劇場では「マンマ・ミーア!」が初日を迎え、東京・大井町の四季劇場「夏」では「ライオンキング」を上演。感染防止のために客席を半分以下に減らし、演出面でも、観客に近い位置で演技や発声をするシーンは、ポジションや演出そのものを変更しているという。
ふむ・・・宝塚大劇場でも、銀橋は使わないのかもしれないなあ。
歌舞伎さんは4部制!
歌舞伎さんのほうでも、8月の歌舞伎座再開が決定し、チケット販売がはじまりました。
ふだんの歌舞伎は、
・1幕が1時間ほどの時代物の芝居(ヅカでいうコスプレ芝居)
・1幕が1時間ほどの世話物の芝居(ヅカでいうスーツもの芝居)
・30分ほどの踊り(ヅカでいうフィナーレ)
豪華3本立てを、休憩を挟みながら4時間近くたっぷり堪能して、1等席18,000円ほど
ゆったりと半日お江戸タイムトリップ観劇体験ができるわけですが、
8月の歌舞伎座公演は
八月花形歌舞伎
●第一部(午前11時開演)
連獅子
●第二部(午後1時45分開演)
棒しばり
●第三部(午後4時15分)
吉野山
●第四部(午後7時開演)
与話情浮名横櫛 源氏店
1等席…8,000円
2等席…5,000円
3階席…3,000円
チケット1枚で見れるのは、1時間のお芝居のみ!
うーん、宝塚でいうと、
はいからさんの第1幕だけで8,000円、
第2幕が見たければ、別にチケットを買ってね♡
フィナーレはまた別料金ね♡
状態。宝塚はS席なら1時間あたり3,500円くらいですので、時間あたり単価は倍以上。
幕間を無くして、幕ごとにお客を入れ替えてしまう作戦ですね。
幕間のロビーでのお客様どうしのおしゃべりや、飲食における感染リスクを避ける、という狙いもあるのかなあ。役者さんもその都度総入れ替えのようですね。
で、7月15日からチケットの一般販売が始まりましたが、
・・・うん、ほぼ全日程「多数ご用意」状態です・・・
四季さんのほうは・・・
四季さんも、当日券に余裕があるようです・・・
変化に対応できるものが生き残る
試行錯誤が続きますが、演劇は無形文化で、一度舞台の灯を絶やして、客の興味もふっつりと冷めてしまったら、もう戻らない、戻せないものがある。
その中で、各団体が配信事業に舵を切りました。
↑デイズニーミュージカルの名曲を、劇団四季さん上演バージョンで。Apple Music、Spotifyなどの主要ストリーミング・サービスで配信されています。
↑図夢歌舞伎=ZOOM歌舞伎 こんな単語の並びを見る日がくるとは・・・攻めているなあ。
ナウシカ歌舞伎と図夢歌舞伎の仕掛け人は同じ方だったんですね。
さすが、歌舞伎が400年も生き残ってきたのには、理由があるんだなあ。
生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。 ダーウィン
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.
各種舞台系エンタメが、ライビュや配信ビジネスを決断してくださいました。
正直、これまで都市部とは文化の享受の面で圧倒的格差があった地方民が、これまで縁が遠かった歌舞伎やバレエ、オペラに触れることができて、宝塚とは何かを考えるいろいろなヒントをいただいたように思います。
宝塚もライビュに加えて、生配信という新たな試みが始まります。
どうか、宝塚で7月17日を、みんな笑顔で迎えられますように。