宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

愛ちゃん、退団発表の前にはフラグ立ててよう(涙)



愛月ひかる様


まさか今日、貴方に宛てたポエムを書くとは思いませんでした。


退団発表前には、思わせぶりなタイトルのディナーショー発表とか、フラグを立ててくださいよう。心の準備も、ポエムの下書きの用意もできていないですよ(泣)


ヅカファンが恒例のカレンダー占いをしようと思ったら、あなたは来年のカレンダーには、もう、いないのですね。


ニュースを見て、あ、明日は水曜日だからホテル阪急インターナショナルで会見が、と一瞬思って、でもそれは無いことに気づいて、また哀しくなりました。




私は貴方の、むせかえるような”男役の匂い”が大好きでした。



この間のマノンでは17歳のロドリゴを演じ、最後のお役は107年生きている芦名銅伯ですね。演じる歳の差90歳は、空前絶後かもしれませんね(笑)


そういえば、奇しくも今年宝塚は107周年ですね。


不思議ですね。私は貴方よりもとっくに年上なのに、「男役愛月ひかる」を見ると、自分より年上の男性の色香を感じるのです。ひょっとしたら貴方、107年前から宝塚にいるのではないですか(笑)


宝塚も歌うまが正義と言われ、ジャニーズっぽい男役が人気を博す時代。愛月ひかるの芸風は、そんなキラキラしたクールとはすこし違っていて。


三代目沢村田之助―歌舞伎はともだち 3 (夜想EX (3))
三代目沢村田之助―歌舞伎はともだち 3 (夜想EX (3))
ペヨトル工房

貴方のことを語ろうとすると、なぜか古い浮世絵の役者絵の女形を思い浮かべる。


退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった「単なる美しいもの」とは異なる表現が似合う男役、愛月ひかる。


貴方を見ていると、宝塚の男役芸が100年以上伝えてきた、歌舞伎の女形芸にも通じる、いとも優雅で、時にぞっとする、何とも言えぬ暗い悩ましい魂の中核に触れるような気がします。



宝塚は時々、宝塚を超える。


愛月ひかるも礼真琴とは別の意味で、宝塚を超えていて、それは日本の土着的、土俗的な深い根っこにも繋がっているのかもしれない。