宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

なんで海外に宝塚はないんだろう 愛していると云ってくれ

そしてジャパニーズ♪シンプルに愛してるー♪ byまかぜ


さて女性宝塚ファンの皆様、男性から日常的にシンプルに「愛してる」と言ってもらえていますか?


私は宝塚の男役さん以外からは聞けません(泣)


家族に頼んでみたら「いやー無理ー」と手をヒラヒラして逃げて行ったわ(怒)


ブロードウェイに行けば、オペラ、バレエ、ミュージカル、コンサート、ライブ・・・本場の世界最高峰のパフォーマンスがいくらでも見られる訳ですが、「本場の宝塚」みたいなものは無いんですよ。こんな面白いものがなぜ日本以外に無いんでしょう。


ひょっとしたら、海外の女性は男性から日常的にシンプルに「愛してる」と言ってもらえていて、わざわざ劇場に行って、男役さんに「愛している」と言ってもらう必要が無いからではなかろうか。


もしジャパニーズ男性が、女性に日常的に「愛してる」と言う時代が来たら、そのとき宝塚は使命を終えるのかしら。

贔屓のいた時代には戻れない お年玉は使い切ろう

実家の母から、私の子供時代に作ったゆうちょの通帳が見つかったと連絡があった。見てみたら、わわわ、予想外に大金(笑)昔小学校に郵便局の人が来て、無駄遣いはいけませんとお説教をされて、希望者は通帳を作った。お年玉やお小遣いからちまちま入金しに行った履歴がある。


欲しかった本、漫画、CD・・・いろいろあった。なのにだんだん通帳の残高が増えていくのが楽しくなって、欲しいものを我慢してお小遣いを貯める自分はカッコイイ、と本末転倒な思考にとらわれていった。


当時大好きだった一路さんが退団すると知った。阪急交通社の観劇バスツアーに申し込めば、退団公演の初演エリザを見にいけたんだけど、2万円近くする。親は、自分でお金を出すならツアーに参加していいと言ってくれた。預金を取り崩せば行けたと思う。・・・でも取り崩して残高が減るのがいやで諦めた。


あー当時の自分のバカ(笑)16歳で初演エリザを生観劇するのと、ゾフィーの歳になってスカステの録画で鑑賞するのとでは、たぶん同じ感動ではないよ。


大人になって昔欲しかった漫画を全巻大人買いしてもね、16歳の頃のようにはもう読めないんだよ。子供の頃に出会っていれば、大人の階段を昇る勇気をくれたかもしれない作品なのに。


もしこのブログを読んでくれている学生さんがいたら、これだけは言っとく。お年玉は使い切っておこう。行くかどうか迷ったら行こう。贔屓のいた時代には戻れないよ。(笑)

欧米圏で宝塚公演をする際の問題点がありすぎる



宝塚は90年代はニューヨーク、ロンドン、ベルリンなど欧米圏で、各組から歌手・ダンサーを選抜して海外公演をしておりました。最近はアジア圏ばかり。


そろそろ欧米公演をするなら…ニューヨーク、ブロードウェイ!おお、舞台人なら憧れるねえ。


ウイーン劇場協会の劇場で、宝塚版エリザ凱旋公演はどうだろう。現地の観客も字幕なしでも脳内翻訳してくれそう♪


もちろん実際に海外公演をするとなると、歌手・ダンサーを組を超えて選抜できるような余裕があるのかどうか、といった問題がありますが、


最近は更にややこしい問題が出てきました。

文化の盗用問題

Wikiによると「ある文化圏の要素を他の文化圏の者が流用する行為」だそうです。


最近はファッションショーでデザイナーが異文化(いわゆるエキゾチックと言われるアラブ、アフリカ、インドなどのデザイン)にインスピレーションを受けた作品を発表すると、


その文化意匠を継承してきた少数民族への迫害の歴史を無視して、デザインの上澄みを盗用して金儲けに利用している!などと批判の声があがり、企業がコメントを出す、という事態が頻発しております。


宝塚のショー作品・・・アフリカンビートとかラテンのシーンとか、大丈夫なんだろうか。


エルハポンの時代にはフラメンコはまだ無かったらしいんだけれども、ロマの方が見たらどう思うんだろうか。


黒塗り問題

最近は白人や東洋人が、肌を黒塗りして黒人の真似をするのはNG,ということになっております。メトロポリタンオペラでも、シェイクスピアの「オテロ」(主役は黒人)の役を非黒人がやる場合は黒塗りせず演じるようになりました。


宝塚のショーに出てくる「踊る紳士・淑女」あの方たちはどこの人なんだろう・・・


現代の日本人男女を模しているものではない気がするけれど、東洋人が白人を模することはOKなんだろうか。


ラテンの場面で濃い目の肌色にするのはOKなのだろうか。



女性が男性役をやっている問題

そもそもすぎますが(笑)日本で日本人に宝塚を紹介する際には、自明のこと過ぎてあまり意識しないけれど、21世紀に女性があえて男性に扮することには、ジェンダーとかフェミニズム的観点からのメッセージ性があるべきなのだろうか。

「だってカッコイイんだもん」で納得してくれるのだろうか。

「私だけに」=メーガン流?

最近冷えますね。うどん県民の冬のお昼はセルフのうどん屋でしっぽくうどん。食後は出がらしの味のしないお茶をすすりながら、お店のテレビでワイドショー鑑賞。よその国の王室の話は気軽に見れて楽しいねえ♪


夜、録画していた某組のエリザ鑑賞。


「ありのままの私は 宮殿にはいない♪ 誰にも束縛されず 自由に生きるの♪」
・・・メーガン流?・・・そういえばエリザさん病院訪問以外の公務は?取り返した子供の世話は誰が?旅費は誰が払っているの?


エリザが「私だけに」を歌っている時点で、エリザ16歳。ゾフィー48歳。


あっ、私ももうゾフィー世代だ (‘Д’)最近ゾフィーの言うことにも一理あるわ、と思うようになってきたわあ、あんなに憎々しかったのに(笑)これが年齢を重ねるということなのねえ。

東京宝塚劇場はなぜ日比谷にあるのか

宝塚歌劇が温水プールの失敗から生まれた話は有名ですが、昭和9年にできた東京宝塚劇場は、なぜ戦前の娯楽の中心の浅草ではなく、日比谷のオフィス街にあるのでしょうか


中川右介著「松竹と東宝」によると、「東電の経営に携わっていた小林一三が、東電がNHKに売却しようとして頓挫した土地を、私財で買い取ったから」だそうです。


戦前宝塚ファンの女学生だった祖母が、興味深いことを言っていました。


戦前の女学校は校則がとにかく厳しくて、女学生だけで映画館に行ってはだめ、歌舞伎も遊郭が出てきて教育に悪いから見てはだめ。浅草に女学生だけで行ったら先生に補導される。・・・


つまり浅草は女学生同士で連れ立って行きづらい環境だったのでしょうね。


そんな中、宝塚は「立派な財界人がやっている、女性だけの劇団だから」「治安のいい立地にあるから」という理由で、女学生だけで行っても叱られなかったそうです。


女学校は良妻賢母になるための修行の場、女性が恋愛に興味を持つのははしたない、とでも言いたげな窮屈な風潮の中で、自分と同年代の男装の麗人が星よ、すみれよと歌い踊る。


少女による歌劇であり、「これは私たち少女のための歌劇だ」と思ったそうです。


さらにこの歌劇人気は当時全国の女学生が愛読していた「少女の友」などの少女雑誌で紹介され、それを読んだ当時おさげ髪の瀬戸内寂聴さんが、徳島からフェリーに乗って宝塚まで遠征する、というほどの全国区の人気になっていたそうですよ(笑)