宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

朝美「奇想天外な」×「下級生」=縣千 えっ?



宝塚グラフ2022年4月号、ZUKASINO朝美絢


お題:「奇想天外な」×「下級生」は?


朝美:縣千ですね。






きそう‐てんがい キサウテングヮイ【奇想天外】

〘名〙 (形動) (「きそう(奇想)天外より落つ」の略) 思いもよらないような奇抜なこと。また、そのさま。


紅子:上級生に「奇想天外」と言わしめる下級生、縣・・・


”みんなが知らないことをよく知っているけど、みんなが知っている流行りネタには疎い”


うーむ。


管理人:朝美さん!縣に最高の賛辞をありがとうございます!!


紅子:テンション高っ!ファンはスターの鏡とはよく言ったものね。


管理人:【奇想天外】は故事成語っぽいですが、「四面楚歌」のように古代中国の古典に元ネタがあるのではなくて、


実は江戸後期の漢詩人、儒学者の広瀬旭荘(ひろせきょくそう)さんに由来します。




詩作にすぐれ、詩文の指導には規範を強いず、個性を尊重した。


旭荘は感情の起伏の激しい、才気横溢した詩を多く残している。


旭荘の詩を評して、斉藤松堂は


「構想は泉が湧き、潮が打ち上げる様、


字句は、球が坂をころげ、馬が駆け降りる様。


雲が踊り、風が木の葉を舞上げる様だ」


と評している。


管理人:縣のダンスも、


泉が湧き、潮が打ち上げるように大地のエネルギーに満ち、


ボールが坂を転げ、馬が駆け降りるようにダイナミックで、


雲が踊るように雄大で、風が木の葉を舞い上げるように軽快ですわ!


あの子の身体は、風と雲のことばを翻訳できるのですわ!


紅子:贔屓を称えるためには、何でも動員するのね。


管理人:宝塚の舞台も🌸満開、浮世でも🌸桜開花の便りを聞くころですので、


広瀬 旭荘さんの桜ポエムをひとつ。


桜祠に 遊ぶ    広瀬 旭荘 


 花 開けば 万人 集まり

 花 尽くれば 一人 無し

 但 見る 双 黄鳥

 緑陰 深き 処に 呼ぶを