宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

そう、あの人は「休演中」ではない



宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(25)が昨年9月に死亡した問題で、27日に遺族の代理人弁護士が開いた会見のなかで、亡くなった女性の妹による声明が読み上げられました。



亡くなった女性の妹さんが、今になってこのようなコメントを発表されるということの重さに胸が塞ぎます。


2023年9月30日(土)、宙組公演『PAGAD(パガド)』『Sky Fantasy!』はいつものように幕をあけました。


当日、あるジェンヌが2023年9月30日(土)の公演を「休演」すると発表されました。観劇に来たファンは、あら、ケガをされたのか、体調を崩されたのか?お大事に、と思いながら、観劇したのでしょう。


その日の公演が終演したのち、衝撃的な報道が駆け巡りました。


「あの日」以来、『PAGAD(パガド)』『Sky Fantasy!』の大千秋楽である2023年12月24日(日)を過ぎてなお、公式には「あのジェンヌ」は「休演中」のまま。


「あのジェンヌ」は、本当は体調を崩している訳でも、入院している訳でもない。


ある程度のファンならみんな知っていて、でも公式に「あのジェンヌ」の名前を出して追悼できないまま、もう半年が過ぎようとしている。


亡くなったジェンヌの芸名が、今に至るまで公表されないのは、「ご遺族の要望」への誠実な対応なのだろうと考えておりました。


今になって思えば、劇団は2023年9月30日(土)の午前11時の時点で、尋常でない事態が起きていることは把握していたのではないかと思います。


翌10月1日(日)以降、宙組公演の休演に際して、劇団は宙組所属のジェンヌが亡くなったという重大で動かしがたい事実について公表し、故人の死を悼む文章を掲載する配慮はあってしかるべきだった、と今でも思っています。