柚香光はアステアのおかげで男役に開眼した
柚香光とマイケルジャクソンの共通点:フレッド・アステアが永遠のアイドル
“Do it big, do it right, do it with style”
(大きくやれ、正しくやれ、そしてスタイルをもってやれ)
ーフレッド・アステアー
フレッド・アステア 身長175cm(公称)
マイケル・ジャクソン 身長175cm(公称)
柚香光 身長171cm(宝塚おとめ)
紅子:最近は身長175cmのジェンヌも珍しくないことを思うと、フレッド・アステアもマイケル・ジャクソンも、意外と小柄なのね。
管理人:アメリカ人男性の平均身長は176cmくらい。でもモデルとか映画スターというと、その社会の平均よりは大柄な体格の人のほうが多いよね。ましてやハリウッド。
紅子:(公称)ってけっこう高めにサバを読む人が多いから、フレッド・アステアもマイケル・ジャクソンも、実際は柚香光とそんなに体格差が無かったのかもね。
管理人:アステアもマイケルも柚香さんも、華奢で手足が長くて、繊細な動きだよね。
空気のように優雅で軽い。
紅子:この人の周りだけ、重力ゼロに見えるよね。
管理人:マイケル・ジャクソンが、フレッド・アステアのスタイルにインスピレーションを得て制作したPVがこれ。
Michael Jackson - Smooth Criminal (Official Video)
アステアの功績
管理人:フレッド・アステアの功績は、アメリカの土着のディープでローカルな文化の感があったタップダンスを、映画という媒体で世界中に、極東の日本にまで魅力を伝えたこと。
元々タップ・ダンスは、
かかととつまさきに金属を装着した靴で床を踏んだり、蹴(け)ったりしてリズミカルに踊る踊りで、アメリカのショーダンスの一種。
アイルランドのジグjigやイギリスのクロッグダンスclog danceが移民によってアメリカにもたらされ、黒人がアフリカから持ち込んだ舞踊と合体してできた。
19世紀にダディ・ライス、ジュバなどによるミンストレル・ショーや、ニューヨークを中心にしたボードビル・ショーなどで発展した。20世紀になってジャズの隆盛とともにブロードウェーで流行し、
1930年代に不世出のタップ・ダンサー、フレッド・アステア、ビル・ロビンソンが出現し、バレエやアクロバティックな要素が付け加えられた。
アステアはハリウッドで『トップ・ハット』(1935)など数多くのミュージカル映画に出演し、絶妙なタップ・ダンスをスクリーンに残した。
アイルランドのジグ jig
Riverdance in Dublin "The Original... the Best"
イギリスのクロッグダンスclog dance
Clog Dance (1959) | BFI National Archive
といった、炭鉱で働く人が、木靴で軽快なリズムをとって踊るようなダンスが移民によってアメリカにもたらされ、
黒人がアフリカから持ち込んだ舞踊と合体して、タップダンスが生まれたと言われています。
厳しい農作業に疲れた!
都会に出ても仕事が無い!
金も無い!
嫁に逃げられた!
人種差別反対!
不運,災難,悩みなどを音楽にぶつけたらブルース、ダンスで表現したらタップ、みたいな、重い歴史を背負った表現形式だったようね。
「座頭市」農民たちの地団駄タップ
『座頭市』(2003)劇場特報
紅子:大阪では有名だけど、他の地域の方がノリで踊るには、ディープというか恐れ多い『河内音頭』的な?
管理人:なーんか宝塚で『河内音頭』って微妙じゃない?大阪のOSKさんが踊るならいいんだけど、兵庫県の宝塚が踊ると、『河内音頭』って大阪のローカル文化だよな・・・的な
紅子:宝塚で普段から、ワルツでもスパニッシュでも踊っているんだけどね。
22 Things To Know About FRED ASTAIRE | Warner Archive
管理人:フレッド・アステアの、1秒に8回という驚異的な速さと、従来のタップダンスではあまり使われていなかった、足のつま先と踵をアクセントに多用した、軽快で優雅なダンス。
このアステア・スタイルが映画「トップ・ハット」で世界的にヒットして、
『河内音頭』的、土着の匂いがするタップ・ダンスが、
日本のサラリーマンの習い事でも、ビートたけしが芸人修業した浅草フランス座でも、宝塚少女歌劇でも踊れるダンスになったのよ。
紅子:高知のローカルな「よさこい踊り」がYOSAKOIソーラン祭りになって、ソーラン宙組になったみたいなものか。
YOSAKOIソーランソーラ組は4:25から
宙組公演『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』初日舞台映像(ロング)