宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

競争率17.3倍ショック 乃木坂オーデは7,987倍ですって






受験者数は692人、競争率は17・3倍で、今世紀に入って最少となった。昨年は697人、競争率は17・4倍で、今世紀最少だったが、更新した。


そもそも、競争率が20倍を切ったのは、昨年が07年95期以来、14年ぶりだった。


長引く新型コロナウイルスの影響で、昨年までと同様に受験準備などが進まなかった志望者もいたとみられる。



・・・うーん。去年の受験倍率については、もろコロナ禍の影響で受験準備が進まなかった志望者も多かったでしょうが、2021年は、2020年に比べたら社会は動いていましたからね・・・



史上最高の倍率だったのは、1994年に入学した82期生の48.25倍。このころは天海祐希さんが現役だったのもあるのかなあ。



82期生のOGたち(Wikiより)
蘭寿とむ:元花組トップスター
壮一帆:元雪組トップスター
紺野まひる:元雪組トップ娘役
月船さらら:元月組男役
遼河はるひ:元月組男役
涼紫央:元星組男役
沢樹くるみ:元花組娘役
西條三恵:元月組娘役
叶千佳:元星組娘役


現役
美風舞良:花組娘役(組長)


多士済々。が、蘭寿さんも壮さんも相次ぐ組替えの末、ようやくトップになった苦労人のイメージがあります。


倍率が高ければ高いほど良いという訳では全く無いのですが、質を担保するにはある程度の志望者に来て欲しい。


受験生が少ないままなのも、ファンとしては心穏やかではない。


受験者数の減少の要因は?


・少子化


・平成の初めには年に125万人の子供が産まれていた。2021年には84万人にまで減少。回復の見込みもない。



・日本経済の長期低迷


・子供にバレエや声楽を習わせることができる、余裕のある家庭が減った。


・記念受験が減った。不景気な時代、今の若者はコスパ重視で、投入したコストをロスしないのがカッコイイ!みたいな意識が強くなった気がする(うちの会社の新人と触れ合っての個人的感想です)


「コロナ禍で受験準備が進まなかったけど、ダメ元でも受けちゃえ!」も回避されているのかな。




いろいろ要因があると思います。


管理人が考える受験者数低迷の要因は、


・宝塚の魅力が、中高生に伝わっていない。


・コロナ禍により、度重なる公演中止。修学旅行や全国ツアーで宝塚を初体験する機会が無くなった。


・感染防止のため、トップさんがFNS歌謡祭などTVに出演してPRする機会が無くなった。(コロナ禍前は朝美さんがFNSに出演して、”黒髪の人”としてSNSを賑わせましたね)


・宝塚のお芝居が、中学生が初見で見てもわかりやすいものが減って、ファンでも複数回見ないと理解できない難解なものが増えた。


・ショーで使っている音楽が、スタンダードナンバーが多くて、今の若い子が好む音楽の傾向とは違う



乃木坂46のオーデションPRに学ぶ


まあ、倍率が高ければ高いほどいい、という訳でも無いのでしょうが、標高の高い山を支えるのは広大な裾野だ。


乃木坂46の第5期オーデは、競争倍率7,987倍ですってよ。





乃木坂46に、新たに5期生11人が加入することが1日、分かった。この日、公式YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」で発表された。応募人数は異例の8万7852人、倍率は7987倍にものぼったことも明らかになった。


100倍以上違う・・・



TVアイドルと舞台の宝塚は、ジャンルも求められるものも違うんだけど、9万人近い女の子に「受けてみたい!」と思わせるとは、ものすごいことだと思う。


PR戦略もすごい。




乃木坂46 新メンバーオーディション「たった一度のきみへ」篇



誰にも言えていない、夢がある?

あの人のどこに、憧れている?

本気で、泣いて笑って、青春してる?


たった一度の夏、たった一度の君へ

乃木坂46 新メンバー募集開始


この世界の、未完成は美しい



「この世界の、未完成は美しい」


完成品を愛でるブロードウェイとか劇団四季と、アイドルに求められる魅力の違いを言い得て妙のPR。さすが秋元康。



8万7852人も応募して、最初は写真審査でふるいにかけられたようですが、1次面接はオンラインで実施され、地方在住の受験生でも気軽に参加できるし、審査員に想いを語ることもできたようです。


宝塚音楽学校も、受験生が697人になってしまったが、そのぶん、ひとりひとりの選考に時間をかけられるようになった、ということかも知れない。


宝塚音楽学校も、1次面接はオンラインで実施して、名前とか「はじめて」だけでなく、もうちょっと受験生の想いを聞いてみるとか、


東京会場でも実技試験を実施して、応募者全員の実技をチェックするとかしてみてはどうだろう。



街のバレエ教室で習い事レベルでレッスンしているくらいだけど、記念に受験してみるか、くらいのライト受験生にも、鍛えたら伸びる原石がいるかもしれない。


記念受験層も侮れませんぞ。


動画展開も、YouTubeだけでなく、せっかくビジュアルモンスターがいるのですから、



花組公演『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』『Fashionable Empire』PR映像


中高生に人気のTikTok(ティックトック:スマホにYouTubeよりもさらに短い15秒〜60秒程度のショートムービがどんどん流れる。電車待ちとかの数分のスキマ時間に、中高生が暇つぶしに見てる)など、新しいジャンルのSNSに30秒広告を流すとか、


中高生へのPRにもっと力を入れた方がいいのでは。