宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

もしも礼真琴が身長175cmだったら




贔屓には当たり役が欲しいよね


芸能界で活躍し名を知られた俳優さんでも、「当たり役」と呼ばれるほど強い印象を残せる役柄、多くの人の心に訴えかけるような個性を発揮できるキャラクターと出会えるのは稀なこと。


特にジェンヌさんは、期間限定のお仕事。


この人が演じたからこそ、こんなにも魅力的に映るのだ、とファンに思わせる役柄に出会ってほしいし、


たとえ再演でも、与えられた役柄を「この役はこのジェンヌへのあてがきだ!」と思わせてくれたらファンは幸せ。


宝塚は「歌劇団」なので、とにかく歌が上手ければ「出来がよかった」認定であるのは間違いない。


しかし歌が上手ければ、どの役をやっても当たり役になるわけでもない。



柚香光さんはリスト・フェレンツで大劇場4作目ですが、『はいからさんが通る』 の少女マンガよりイケメン!で、誠実で、笑い上戸 な伊集院忍は当たり役確定でしょうし、


『元禄バロックロック』の、元禄のリアルヤンチャな クロノスケははまり役確定だと思います。



あたり‐やく【当役】


〘名〙 俳優の演じた役の中で、最も好評を得た役。





はまり‐やく【▽塡まり役】


その人に最も適した役。また、その役にうってつけの人。適役。「塡まり役の主人公を好演する」「その仕事には彼が塡まり役だ」



で、礼真琴さんですよ。



星組トップスター時代主演作


2019年11 - 12月、『ロックオペラ モーツァルト』 - ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト


2020年2 - 3月、『眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星〜』 - 丹礼真

『Ray-星の光線-』


2020年11月、『エル・アルコン-鷹-』 - ティリアン・パーシモン

『Ray-星の光線-』


2021年2 - 5月、『ロミオとジュリエット』 - ロミオ


2021年7月、『VERDAD(ヴェルダッド)!!』


2021年9 - 12月、『柳生忍法帖』 - 柳生十兵衛

『モアー・ダンディズム!』


2022年2月、『王家に捧ぐ歌』 - ラダメス


2022年4 - 7月、『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』 - ルーチェ・ド・オルゴン

『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』


2022年9月、『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』


2022年11月 - 2023年2月、『斜陽の国のルスダン』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』



当たり役は・・・現時点ではロミオかなあ。


ただ、ロミオって全人類規模で普遍的な役柄すぎるし、


ディカプリオもロミオを演じましたが、ロミオって「若手スターが最初に世に出る出世役」枠で、


海外でも「代表作はロミオ」のまま更新されない俳優は、「名優」というのとはちょっと違うような気がする。



「礼真琴ならでは」・・・




星組公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-』『Gran Cantante!!』初日舞台映像


ドジっ子モラトリアム青年のルーチェ君、ハマり役っぽいしアリだと思うけど、


ここはヅカだ。


礼真琴はあえて21世紀のスーツものに挑戦したほうがいい

いっそねえ。礼真琴さん、「スーツもの」つまり21世紀を舞台にした現代の青年役をやってもいいと思うんですよ。


礼さん、身長がネックと言われますけどね。芸能界には、実寸170cm以下に見える俳優さんで、TVドラマで主演を演じている方もいるでしょう。



礼さんのこれまでの役どころを見ていると、コスチュームものは「体形」が似合わないというより、


「前時代」なキャラが似合わない。


宝塚のお芝居は、ほぼ2022年以前の時代を舞台にしていて、冴羽獠がセクハラしたり、ネバセイでジョルジュが「キスしてくれたらフィルムをかえしてあげる」だの「俺と同じものを見ようとして欲しい」とか言ってますね。


現代のフェミニズム的な視点からしたら、ちょっとひっかかるセリフですが、


まあ、昔を舞台にした話ですし、そこで現代の客に「?」と思わせないのが真風的男役の芸だと思っています。


礼さんは、そんな前時代的、伝統的な「男らしさ」が似合わない。とっても現代のオトコノコ。


礼さんがこの顔、この器量で身長175cmあったら、ジョルジュ役が似合うかというと・・・


ジャニーズとかLDHの俳優さんが演じる、現代のTVドラマに出てくる男性の役柄のほうが似合うのでは。




まとめ:礼真琴はいっそ、2022年の現代を舞台にしたスーツものをやってみてはどうか。