宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

星組公演は2度目の初日の後が正念場



羽山紀代美先生、安らかに



「マコちゃん先生の愛称で宝塚の生徒に慕われ とても強い方でした その姿は本当に逞しく時にクールでそんな先生を私はいつしか父さんと呼ぶようになりました」と明かした。


中学卒業後に宝塚音楽学校に入学した紫吹は「宝塚時代まだ下級生16歳だった私を愛情たっぷりに育てて頂きました」と感謝。


「人としてのあり方 宝塚の男役としての美学 ある時は弱り切っている私にティッシュの箱をポンと私の目の前にクールに置いて下さるそんな先生でした 私が今も尚こうして紫吹淳として生きていられるのは羽山先生のお陰です 先生に教えて頂きました事は頭から足の先まで私の身体の中で息づいております」と追悼した。


紫吹さんの心情のこもった追悼文を拝読し、ありし日の羽山紀代美さんの面影を知らない管理人も、マコちゃん先生の振付指導の教室に居合わせたような思いです。素敵なエピソードを紹介していただき、ありがとうございます。


宝塚のお芝居とショーを、劇団四季やブロードウェイのパフォーマーに演じてもらったらどうなるか?


歌やダンスや演技の技術的には、劇団四季やブロードウェイのパフォーマーのほうが上手いものが見られるのでしょうが、


大階段の男役の黒燕尾ダンス、こればっかりは、


「劇団四季やブロードウェイのパフォーマーのほうが、ダンスが上手くていいね!」


とも言えないように思います。



媚びたナマっぽさの無い、お能のような、研ぎ澄まされ抑制された中にほとばしるエロス。


技術的には、ものすごく高度な「ダンス」では無いでしょう。


技術というより、宝塚の、男役の、「哲学」ですよ。


ジェンヌそれぞれが体現する、究極の虚構である「男役」の「人生観」までも語るのが、黒燕尾ダンスですよ。


羽山紀代美先生は、技術面のみでなく、ジェンヌたちが自己と対話し、自分だけの男役像を身体の中で頭から足の先まで息づかせられるように導く、哲学の師のような存在だったのでしょう。







星組 宝塚大劇場公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』は、出演者の体調不良により、6月3日(土)~6月15日(木)の公演を中止させていただいておりますが、公演再開準備のため、引き続き、6月16日(金)~18日(日)11時開演までの公演を中止させていただき、6月18日(日)15時30分公演(貸切)より再開いたします。


星組 宝塚大劇場公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』は、6月18日(日)11時開演までの公演は中止となり、6月18日(日)15時30分公演(貸切)から再開するとの事です。


6月19日( 月)は元々休演日ですね。


初日は開催できたものの、翌日から長い休演に入るという、いつもの休演とは違う様相を呈している本公演。


再開後は、まず1公演に全力投球し、翌日の休演日のジェンヌたちの体調をみて、6月20日(火)以降の公演の可否を判断するのでしょうか。


天国の羽山先生、教え子たちの舞台の無事をお見守りください。