宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

凪七の高貴さ、縣の目ヂカラにKilling Me Softly


凪七瑠海コンサート ロマンチック・ステージ『パッション・ダムール -愛の夢-』

のどかな日曜日、ロマンチック・レビューの配信を堪能いたしました。いやーっ、ほんと、いまや宝塚でもなかなか見られなくなった優美な世界観でしたね。今、世界でこんなものをフツーに見られる国ってあるのかしら。


私、個人的に宝塚がタカラヅカであるアイデンティティは「おフランスっぽさ」、だと思うんですよ。(スネ夫ママ的意味とはちょっと違うよ💦)


昭和のころ、一億総中流と言われた時代、庶民の家にはたいていタンスの上に「フランス人形」が鎮座していたんですよ。


都市部在住の、子女をミッション・スクールに通わせるような家庭には、本場の青い目をしたアメリカ生まれのセルロイド人形や、欧州製のビスク・ドールがあったのでしょうが、


そんなリアル西洋とはあまり縁がない庶民の家庭向けに、日本の人形メーカーが日本人好みに作ったのが「フランス人形」。(命名者は香川県出身の画家、中原淳一)


フランス人形のお顔は、たいてい中原淳一の描く少女画のような、キラキラと、どこか遠くを見つめる大きな眼。



↑こんな感じ


リアルな本場のフランスを再現、というより、異国への遠い憧れを、甘く、口当たりよく具現化した、本場よりホンモノっぽい、「おフランス」


凪七さんのノーブルな雰囲気が、リアルパリのモード感に行き過ぎない、ほどよく甘く、清潔で、上品な、タカラヅカ的おフランス感にびったりで、うっとりしました。


縣の目ヂカラにKilling Me Softly

贔屓とオペラグラス越しに目が合った!なファン心理を歌う「Killing Me Softly with His Song」



Roberta Flack - Killing Me Softly With His Song (Official Audio)



Fugees - Killing Me Softly (Later Archive)


Strumming my pain with his fingers 

Singing my life with his words


・・・Killing Me Softly with His Song



He sang as if he knew me   

In all my dark despair

And then he looked right through me  

As if I wasn't there


彼は私の胸の痛みをかき鳴らして 私の人生を歌い当てた。


・・・優しく歌って 優しく殺して


私の絶望を見透かしたかのように 彼は歌った。

そして 私なんていなかったかのように こっちを見た。




うちの地元出身の平賀源内先生いわく、(所説あり)


「京都三条糸屋の娘 姉は十八妹は十五 諸国大名弓矢で殺す 糸屋の娘は目で殺す


縣さんのあの Killing Me Softly な目ヂカラ、すごいですよね・・・悩殺、とも違うな。清らかで、純で、キケンな、ダイヤモンドのナイフのような目。


実家の4Kで拝見したのですが、縣さん、眼の表面積は特に大きくもないと思うんですけれど、少女マンガみたいにものすごく目がキラキラして見えるんですよ。


ダイヤモンドが、屈折率が高いので光を奥まで屈折させて反射するので、小さなダイヤでもものすごく強い光を放つ、というけれど、


なんなんでしょうねえ。ライトの光の反射プラス、内側から意志の力で目のキラキラが増すってあるんでしょうか。