宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

紅緒の愛嬌 少尉の愛敬 運命よ、やれるもんならやってみなさい!だだだだーん!

運命よ、やれるもんならやってみなさい!だだだだーん!


10月24日(土)の「はいからさんが通る」の配信を視聴



花組『はいからさんが通る』初日舞台映像(ロング)



私、地方民ゆえ、コロナ禍以前でも、宝塚の舞台を生で観劇するのは年に数回のみ。それ以外はライビュ、もしくはスカステで、東京宝塚劇場千秋楽の模様を視聴して楽しんでおります。


つまり、いきなり大千秋楽の完成形を目にすることがほとんどで、タカラヅカ舞台観劇の醍醐味であろう、


同じ公演を何度も観劇して、演技の進化を楽しむ


という楽しみ方をほとんど知らないわけです。



この「はいからさんが通る」という作品は、


2017年 日本青年館初演版をスカステで視聴
2020年7月17日 長期休演再開日 スカステでフィナーレ以降生放送を視聴
2020年7月18日 楽天TVの生配信第1弾を視聴
2020年9月5日 大劇場千秋楽をライビュを視聴
10月24日(土)の「はいからさんが通る」の配信を視聴


と、自分史上最も様々なバージョンを見比べることができております(生観劇だけはかなわなかったけど)


その都度思ったことをブログにてつぶやいてきました。







ところで、皆さん、宝塚の舞台を見るときに、誰の視点に感情移入して鑑賞します?


自分が書いた感想を振り返ってみると、私は最初は紅緒さんの目線で「少尉カッコイイ!」だったのが、だんだん少尉に感情移入するようになったなあ、というのがわかって興味深いです。


で、今回の配信視聴の感想は、


紅緒の「愛嬌」、少尉の「愛敬」


「あいきょう」って今は「愛嬌」と表記しますけれど、昔は「愛敬」という表記で、現在と少しニュアンスが違ったそうです。


愛嬌

にこやかで、かわいらしいこと。「愛嬌のある娘」「口もとに愛嬌がある」

ひょうきんで、憎めない表情・しぐさ。「愛嬌たっぷりに話す」

3 相手を喜ばせるような言葉・振る舞い。「愛嬌をふりまく」

愛嬌/愛敬(あいきょう)の意味 - goo国語辞書

愛敬

親愛と尊敬の念をもつこと。人から愛され敬われること。あいけい。


2 顔つき・振る舞い・性格などが、優しく愛らしいこと。あいきょう。


少尉から紅緒への目線、ただの「好き」というより、親愛と尊敬の念に満ちているわあ・・・


愛嬌、愛敬はもとは仏教用語の「愛敬相」が語源だそうで、

愛敬相

仏語。仏・菩薩の、優しく情け深く、穏やかな容貌や態度。

愛敬相(あいぎょうそう)の意味 - goo国語辞書


いやーっ、劇中でも戦争と震災という試練に見舞われ、現実世界でも大変な試練に見舞われ、それでも、


運命に、やれるものなら、やってみろ、とばかりに、


「そんな貴方だから、好きですよ。あなたの運命を、わたしも背負っていきますから」


もうだんだん柚香さんの微笑みが、菩薩(悟りを求め、衆生を救う為に修行を重ねる者)の微笑みに見えてきた・・・



あ、この気持ち・・・


・・・私、また、贔屓が増えるの?・・・私の煩悩がまた増えるの?