宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

178㎝オスカル?ヅカ要素満載の「かげきしょうじょ!!」アニメ化


トップを目指す少女たちの、音楽学校ライフまんが アニメ化!

イメージ画像は「ティボルトとジュリエット」


作品の背景

大正元年に神戸の実業家が創設した、100年以上の歴史を誇る女性だけの歌劇団「紅華(こうか)歌劇団」が舞台。(宝塚は大正3年創設だよ)


現在は春組、夏組、秋組、冬組の4組がある。


主役は記念すべき100期生たち!


「渡辺さらさ」:歌舞伎の家柄に生まれ、幼少時は日本舞踊の稽古に励んでいたが、


「女の子は助六(歌舞伎のヒーロー)になれないよ」と言われ、


「じゃあ、わたし男装のヒーローのオスカル様になる!」


「紅華歌劇音楽学校」の受験を決意する。


文化祭では「ロミオとジュリエット」のティボルト役。


身長178㎝でオスカル役やれるかしら・・・


「奈良田 愛」:国民的アイドルグループに所属していたが、極度の男性恐怖症ゆえ、男性ファンとの握手イベントが耐えられなくなり、「男のいない世界に行きたい!」「紅華歌劇音楽学校」の受験を決意する。


文化祭では「ロミオとジュリエット」のジュリエット役


娘役志望なのに、背が伸びてきて・・・


劇中、演劇の先生がどう見ても正塚先生だったり、100周年大運動会ネタがあったり、なかなか宝塚ファンのツボを突いた演劇マンガです。


で、この作品、2012年に連載が開始されたので、ちょうど宝塚の100期生とリンクしているはずが・・・


2020年現在、作品中では、100期生はまだ本科生。(月刊誌なので💦)


で、某歌劇団のリアル100期生はもう新人公演を卒業間近・・・どころか新人公演が中止しているという。


うーむ。この調子だと、作品中でさらさが新人公演の主演をするころには、某歌劇団の100期生のうち何人かはトップになって、退団していそうですね。


日本人はこういう世界観が好きなんですね

「女の子は助六(歌舞伎のヒーロー)になれないよ」と言われ、


「じゃあ、わたし男装のヒーローのオスカル様になる!」


日本的な、あまりに日本的な作品世界(笑)



作品の世界観のキーとなる「宝塚的少女歌劇」「大人数アイドルグループ」そして「歌舞伎」


原作漫画では、さらさの実家の歌舞伎の芸談エピソードも描かれるのですが、


”おじょうちゃん、十五代目歌鴎はねえ、舞台で一人で演じているときも、独りじゃない。


十五代目の背後には、代々名前を継ぎ、芸を継いできた14人がいて、さらに未来に繋がっていくんだ。”


文化とか芸能は、根無し草からぼこっと花開くものではなく、その土地で人々が紡いできた、土着の文化の土壌に育つもの。



小林一三は宝塚少女歌劇を創設し、慶応義塾大学時代、授業をサボって芝居見物三昧の経験を生かして、台本まで書いてしまう。


そして秋元康さん、「宝塚?全く知りません。なんですかそれ?」とは言わないよね、絶対(笑)


今年は帝国華撃団アニメ「サクラ大戦」が20年ぶりにアニメ化されましたし、2021年は「かげきしょうじょ!!」がアニメ化。


今リアル宝塚を知らないアニメファンが、これらの作品をきっかけに劇場を訪れたり、


ひょっとしたらアニメ経由で「わたし、宝塚音楽学校を受験したい!」と受験、そして未来のスターが出てくるかも、と思うと、


今からワクワク




PS4『新サクラ大戦』オープニングムービー

『新サクラ大戦 The Animation』オープニング