宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

男性ヅカファンが贔屓の前で乙女モードになる瞬間を見た


NHK BSプレミアム「新春・宝塚スペシャル」を拝見しました。


◆インタビュー出演
珠城 りょう(月組トップスター)
美園 さくら(月組トップ娘役)
植田 紳爾(宝塚歌劇団名誉理事・特別顧問)


◆出演
真琴 つばさ(女優・元宝塚歌劇団月組トップスター)
中村 橋之助(歌舞伎俳優)



中村橋之助、国子になる


月組の「エリザベート」珠城トートを見て「雷に打たれた」ようにファンになり、熱い思いをSNSで発信している中村 橋之助さん。



TCA PRESSの11月号のインタビューで、

Q:観劇されるときは、俳優としての目線でご覧になるのでしょうか?


A:「それは一切ないです(キッパリ)劇場に入る時は、「橋之助」を置いて、本名の国生として見ています。


むしろ乙女の気持ちで”国子”になって、男役さんのカッコイイ姿に素敵!となるんです。


娘役さんは国生として好きなんですが、男役さんに対しては国子の気持ちです。


とコメントしていらっしゃいましたが、


スタジオで、司会のアナウンサー&真琴つばささんとトーク後、『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』の録画をご覧になっていたんでしょうねえ。


録画VTR終了後、ぱっとスタジオに切り替わった時!


お祈り乙女👏 がいる w


橋之助改め国子:「私、男でよかったー。 女だったら困っちゃう。珠城さんみたいな男性、現実にはいないもの💛」


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私はむしろ、贔屓が女でよかった派。あんな男が現実にいたら、嫉妬に狂うわ。


坂東玉三郎からの教え

珠城りょう:「音楽に合わせるだけでなく、音楽を体に流してください」とおっしゃってくださいました。


植田 紳爾:玉三郎さんからは、アーティストとしての意見をいろいろと伺いました。私はアルチザン(職人)だから。




職人。かつてはアーティストと同一視されていたが、近代の分業指向によって両者は分断され、アーティストは芸術家、アルチザンは無名の縁の下の力持ちのような存在となっていった。


しかし、手作業のアルチザンの技術こそ伝統的な芸術を担う存在であり、彼らの熟練なくしては伝統の保持はおろか、斬新(ざんしん)な作品の制作もままならない。


なるほど・・・植田先生、ベルばらはいじりすぎちゃったけど、とにかくお客さんに分からせようという姿勢は職人的でしたねえ。


マリーアントワネットが、シュテファンというお人形「このお人形が私で、私はお人形だったのです。」


とか、


スカーレット2が出てきて「私とあなたは 裏・表♪」


ベタでクサいけど、とにかくわかりやすい。


小林秀雄だったかな、「出来の悪いシナリオには、回路ができていない。出来の悪いセリフには、電気が流れていない」


植田 紳爾先生は、あえて 「米津玄帥」 か 「秋元康」 か


で分類すれば、秋元康的な職人芸で作劇するタイプでしょうが、電気工事施工管理技士っぽいというか、作劇の回路の設計の基礎はしっかりしてる職人芸を感じます。


若手の先生だと、原田先生に植じいイズムを感じるわ。ヤング谷先生は、バウワークショップで植田先生の旧作の演出をしてみてはどうだろうか?