宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

愛のコリーダ(闘牛)!「哀しみのコルドバ」配役出た!




エリオ(柚香)はコルドバ出身、スペイン随一の人気を誇る花形闘牛士。師匠の娘アンフェリータ(音)との結婚を控え、幸せの絶頂にいた。


財界の実力者ロメロ(永久輝)の夜会に招かれたエリオは、ロメロの愛人となっていた初恋の人エバ(星風)と偶然再会する。


そんな折、親友でライバル闘牛士でもあるビセント(聖乃)とセバスチャン伯爵夫人メリッサ(春妃)との不倫が、彼女の夫 (一之瀬)に知れ決闘となり、伯爵を傷つけてしまったビセントは、闘牛士の道を捨てメリッサと駆け落ちする。


一方エリオもエバと密会を重ねていた…。



せんせー、みんな不倫してます!


地方のおぼこい女の子に柴田ワールドはどう映るのか

全ツは地方民にとって生の宝塚に触れる貴重な機会ですが、宝塚歌劇団側にとっても「人材発掘」の意味もあると思うんですよ。


ジェンヌの出身地は大都市圏がほとんどですが、「地方出身で、全国ツアーで初めて宝塚歌劇に触れて、ポーっとなって宝塚音楽学校受験を決めました!」で合格して、トップになっちゃう「県庁所在地でもない郡部出身」の子、いつの時代も1人はいますよね。


東京在住の、容姿端麗で芸事も習っていて、という子は、子供の頃から芸能事務所に子役として所属するとか、高校在学中から読者モデル、とか芸能界への道もたくさんありますが、地方にはそんなツテなかなかありませんからね。


いまだに地方では女の子が芸の道に進みたい!と言い出して、親御さんが「まあ宝塚なら、女性ばかりだし、教育もしっかりしているらしいし」でOKを出した、という話はありますし。意外と地方に人材は眠っているのですよ。


で、そんなおぼこい地方の女の子に、不倫どころか兄弟で妻を取り合うとか、皇太子様が未成年と心中事件とか、禁断の恋の柴田ワールドはどう映るのだろう・・・史実だからOK?


最近世間全体に、「ノーモア不倫」「不倫・ダメ・ゼッタイ」「舞台に娼婦が登場するのはいかがなものか」という空気ですからねえ・・・「マノン」も、内容を道徳的観点から非難する感想が多数ありますし。



「闘牛」も動物愛護の観点からどうなるのだろう


ところで、宝塚ではやたら見るけれど、現実世界ではなかなかお目にかかれない職業と言えば、ジゴロと闘牛士かな、と思うのですが


(「貴族」も思い浮かんだけれど、日本にいると皇室のニュースはしょっちゅう目にしますからねえ)


「ジゴロ」の定義は”年上の女性(と付き合い、その女性)から援助を受けている、あるいはどのように生活を成り立たせているのかはっきりしない、若い男”・・・そもそも「ジゴロ」は「職業」なのかどうかすら謎だわね。今の時代、「あージゴロ♪ 憎い人💛」を子供に見せてよいのだろうか。私は大好物だけど。




「闘牛」といえば、日本の相撲並みの伝統ある「国技」であり、闘牛士は確立された「職業」である。


が、この伝統ある闘牛も、動物愛護の観点から、バルセロナなどスペインの一部地域では廃止の動きにあるそうで。



[みゅう] マドリッド発 闘牛観戦ツアー



闘牛はスペインの国技。スペイン語ではcorrida de torros。コロセウム式の闘牛場で行う。


カポテというピンク色の布で牛をあしらい,


ピカドールが馬上から牛の肩を槍(やり)で突いて血を流させ,


ついでバンデリリェロが銛(もり)(バンデリリャ)を肩に突き刺し,


最後に主役のマタドールが左手にムレタとよばれる赤い布をもち,右手の剣で頸椎(けいつい)から心臓を貫くように刺す。


古代ローマでも行われたが,近代の闘牛はスペインで発達,もともと貴族の遊戯であったが18世紀ころから専業の闘牛士が現れ,現在の形式に近づいた。ポルトガルやフランス,中南米でも行われる。


動物愛護って、スーパーに行けば牛肉を売っているじゃない!と思うのですが、


食用牛とはいえ、ひと思いに殺すのではなく、助手たちが牛を興奮させて、体力を消耗させて、の果てにマタドールが刺す!というプロセスを「残酷だ」と問題視する声もあるそうで。


宝塚のショーの闘牛士のシーンに「闘牛という動物愛護の精神に反する文化を、礼賛するような表現は止めてください!」という声があがる時代も来るのかなあ・・・