ルーチェ、可愛い（笑）そして黄色い（笑）

ヴェスペールの王都マルクト。オルゴン伯爵の次男ルーチェ・ド・オルゴンは、大学卒業後も定職に就かず、友人レグルスが立ち上げた弱小探偵事務所の手伝いをして暮らしていた。

ガールフレンドのアンジェリークとの関係も順調とは言えず、アンジェリークには実家から縁談の話も舞い込む始末。

そんなある日、事務所に奇妙な依頼人が現れ、家に代々伝わる秘宝“一角獣の聖杯”を探し出して欲しいと頼まれる。

実はこの依頼、煮え切らないルーチェの本心を探る為、アンジェリークとその友人たちが仕組んだ芝居であった。

そうとも知らずに捜査に乗り出したルーチェとレグルスは、いつしか王都を賑わす大怪盗ダアトとの争いに巻き込まれて行くこととなる。

果たしてルーチェは“一角獣の聖杯”とアンジェリークの愛を手に入れ、さらには王都に平和を取り戻すことが出来るのか!?

探偵とは？警察でもないのに捜査できるの？

探偵業について、「探偵業の業務の適正化に関する法律」(以下「探偵業法」といいます。)が平成18年6月8日に公布され、平成19年6月20日に施行されました。

「探偵業法」によると探偵業務とは、

探偵業務とは、

他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として

面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い

その調査の結果を当該依頼者に報告する

実際に探偵業者が行うことは、ほとんど「夫（妻）の浮気の証拠をつかんでください」とか「子どもの頃離婚して出て行ったお父さんに会いたい。今どこにいるの？」

といった、警察では扱わない、事件と言えない民事に関する依頼への捜査がほとんどだそうです。

企業から「営業担当の社員が外でサボっていないか調べてほしい」「社員がSNSで誹謗中傷していないか調べてほしい」という依頼もあるそうです。皆様、気を付けましょう。

ルーチェの元に来た「家に代々伝わる秘宝“一角獣の聖杯”を探し出して欲しい」という依頼は、窃盗事件の犯人捜しなら警察の管轄ですが、

古物商を訪ねて回って聞き込みして、盗品の行方を追う、ということなら探偵の出番かな？

でもさ。

探偵さんは調査の時の服装も目立たないように白、黒、茶、グレー系を中心にしたスズメみたいな色の服を着て、

場所が変わる時には、眼鏡をかけたり、髪型を変えたり、上着を着たり脱いだりして、同じ人物だと思われないように気を付けているそうですよ。

日本では、探偵による聞込み、尾行、張込みによる調査は犯罪ではありません。

ですが、「すでに尾行・監視されていることに気づいている相手の尾行や監視を続けた場合」、相手に警察に相談され、探偵はストーカーとして軽犯罪法や各自治体の迷惑行為防止条例違反の罪に問われることになってしまう可能性があるそうです。

探偵は相手に気づかれたら、業務失敗。

ルーチェみたいな真っ黄色なハットとジャケットで尾行していたら、「カナリアみたいな黄色い人がずっと付いてくる」ってバレるやろ（笑）。