宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

ODYSSEY号、本日船出! で、どこに消えた?


ああ、ODYSSEY号はどこに消えたのでしょうか。


※ウイルスを恨んでもしょうがない。あえて、いつものライビュ専科のノリでネタ記事をUPしております。


#愛しているよ宝塚歌劇団



「ODYSSEY(オデッセイ)」とは、「長い冒険旅行」を表す言葉。


真夜中の海に、大航海時代にカリブ海で消息を絶ったという伝説の海賊船「ODYSSEY号」が蘇る。


美しき海賊王、ブルーム率いる個性豊かな海賊たちが「夢の大航海」の幕を開け、月の女神セレネと太陽の神アポロンに導かれ、世界の国々を巡るなかで、空前絶後のパフォーマンスを繰り広げる。


ACT1は「海風(Sea Breeze)」をテーマに構成した躍動感溢れるダンス・ショーケースを、


ACT2は「彩風(Colors of the Wind)」をテーマに、古今東西の名曲で綴る、華やかな世界巡りのレヴューをお届け致します。


2022年の幕開けを彩る、美麗荘厳なエンターテインメントにご期待ください。


「大航海時代」とは日本での呼称



西ヨーロッパの15世紀初めから17世紀初めにかけて、イベリア半島の2国(ポルトガル、スペイン)をその先導者とし、それまでの地中海世界から目を地球全域に向け、主として大洋航海によって、それまで伝説的・空想的領域にあった世界の各地が、探検航海により次々に現実に確認されていった時代をいう。


その内容が、地球全域にわたって繰り広げられたヨーロッパ人による地理上の「発見」が主体であったために、この時代を「地理上の発見時代」ともいうが、そこにはあくまで従来のヨーロッパ中心の立場からみた「発見」という史観(ヨーロッパ史観)が貫かれている。


したがって、それが、その後に続くヨーロッパ近代諸国家による非ヨーロッパ地域の植民地化という事態を結果することにもなったのである。





一般的に使われる「大航海時代」は、日本独自の呼称で、


英語では「The Age of Discovery」「地理上の発見時代」、と呼ばれています。


「地理上の発見」という表現はヨーロッパを中心とした見方であり、「発見された」側の立場としては、古くから人が住んでいて高度な文明もあった。


日本では、大航海時代に南蛮貿易で文化交流が活発になり、いろいろメリットもありましたが、


新大陸で「発見された」側にとっては、日本で例えると


もしもコロンブスがたどり着いたのがジパングだったら


・公用語は日本語でなくスペイン語かポルトガル語。日本語は日常で使う人はもうおらず、大学の言語学の専門家の研究対象となっている。
・みんなの名前は太郎や花子でなくて、ホセやカルメン
・年末やお正月は、お寺や神社でなくて教会のミサに参加
・そもそもお寺や神社は宣教師に壊されて残っていない
・「百人一首」とかは、古文というより、専門家にしか解読できない、滅んだ言語で書かれたカルタなので、普通の人はまず手に取らない。


こんなジパングのお正月の世界線になっているくらい、社会や文化が変わってしまったのが「The Age of Discovery」「地理上の発見」でもある。


「地理上の発見」という表現はヨーロッパを中心とした見方であり,「発見された」側の立場を無視したものであるという視点から、日本では「大航海時代」という呼称を使っているわけです。


作・演出の野口 幸作先生が、日本で、日本人を主な観客に想定したショーで「The Age of Discovery」という呼称をあえて使う理由は、ショー中で明かされるのでしょうか?配信を楽しみに待っております。



ODYSSEY号はどこに消えた?


”大航海時代にカリブ海で消息を絶ったという伝説の海賊船「ODYSSEY号」”はどこに消えたのでしょうか?


正規の貿易船ではなく海賊船なので、海軍に討伐されたか、海賊同士の戦闘で負けたか、座礁して沈没したか?


昔、オカルト雑誌「ムー」というのがあって、毎月


多数の船や飛行機が忽然と姿を消したという、魔の海域、バミューダトライアングル!原因は宇宙人にさらわれた!?


みたいな記事がありましたが、今回のショーは


ODYSSEY号は宇宙人ならぬ、月の女神セレネと太陽の神アポロンの力で時空をワープしていた!


設定なのでしょうか。「ムー」もびっくりですね。


あるいは、最近、魔のバミューダトライアングルの原因として浮上した「海底のメタンハイドレードの爆発に巻き込まれた」のせいで沈没したか?



船や飛行機への危険性についてはまだ推測の域を出ないが、メタンハイドレートの存在は疑うまでもない。メタンは自然界に存在する無臭のガスで、有機物が腐敗することによって生じるが、海の底で水圧によって固くなり、ハイドレートと呼ばれる結晶になる。


 見た目は氷のようなハイドレートは、崩れたり、時には激しく爆発したりする。急にガスが解放されると、石油採掘作業員などに危険が及ぶこともあるため、現場関係者の間では「死のげっぷ」と呼ばれている。(参考記事:「天然ガス採掘でメタン汚染の可能性」)


ODYSSEY号、死のげっぷで沈没!


ロマンのかけらもないですね。


※ちなみに月刊「ムー」の出版元は学研です。

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