宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

文春砲、リストの美貌にビビッてカメラ落とした?『巡礼の年』



管理人🔨ぱっかーん紅子



管理人:ひさびさに痛っーい。


紅子:先行写真は大喜利するためにあるんじゃねーよ。


管理人:だってー。パパラッチが隠し撮りしたみたいな、へんな構図じゃない。


リストのコンサートに行ったあと、週刊文春にこんなスクープ写真が載ったら、わたし文春を取り落とすわ。




ミュージカル

『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』

作・演出/生田 大和


ピアノの魔術師と称され、19世紀初頭のヨーロッパで絶大な人気を博したピアニスト、フランツ・リスト。超絶技巧に彩られた情熱的な演奏と、女性達を虜にしてやまない類まれな美貌でパリのサロンを席巻し、瞬く間に時代の寵児となった彼が追い求めたものとは…。


ハンガリー人である事を自認しながら、その生涯の中で母国語を話すことができなかったフランツ・リスト。自身の本質的なアイデンティティである“リスト・フェレンツ”として生きる事をその胸の内で願いながら、一方でカリスマ性を秘めたスター“フランツ・リスト”であることを自ら欲し、そして周囲から求められ…その狭間で生きる人生に次第に葛藤を覚えていく。


自らの“魂”の居場所を探し、ヨーロッパ中を彷徨い続ける若き日の彼の姿を、運命の恋人マリー・ダグー伯爵夫人とのロマンスを中心に、最大の好敵手でもあるショパンとの友情を交えて描く。自己とは、自分とは。そして、自分らしく生きるとは何か? を問いかけるミュージカル作品。


管理人:週刊文春さん、さんざん宝塚をネタにするくせに、「記者は再開した宝塚の舞台そのものを見てどう思ったか」をちゃんと書いてくれないんだもん。


そのジャーナリズム精神で、忖度だらけの演劇評論家による劇評では読めない、本格的な宝塚の劇評を書いてくれ。なら読んでやる。


紅子:”運命の恋人マリー・ダグー伯爵夫人とのロマンス”・・・まあ、不倫よね。ダグー伯爵はどう思っていたのやら。


管理人:マリー・ダグー伯爵夫人には夫も、子供もいたけれど、当時の貴族の結婚は親が決めた「跡取りをもうけるため」の政略結婚で、


跡取りをもうけた後は、夫は高級娼婦を愛人にし、妻は「若い青年に愛のレッスン」をしてよろしくやっているくらいは、「ゲス不倫」というほどでもなく、「よくあること」と大目に見られていたようね。


紅子:さすが愛の国フランス。


管理人:リストとマリー・ダグー伯爵夫人が、火遊びでなくマジで駆け落ちして、1835年から1839年まで同棲して1男2女を産んだのは、さすがにパリ社交界もびっくりだったらしいけど。


紅子:リストって、アイドル的人気で、ご婦人にキャーキャー言われていたんでしょう?駆け落ちなんてしたら、人気はだだ下がりにならない?


管理人:そうでもなくて、ヨーロッパ中を演奏旅行して人気は衰えず、女性との関係も絶えず。


マリー・ダグー伯爵夫人は、嫉妬に耐えかねてリストと決別。


マリー・ダグー伯爵夫人と別れたのちも、1839年から1847年までの8年間で260都市で1,000回のリサイタルを開催したんだって。


紅子:氷川きよしもびっくりやな。


管理人:マリー・ダグー伯爵夫人は、ダニエル・ステルンというペンネームで、フランス二月革命に関する優れた歴史書『一八四八年革命史』を記し、女性ジャーナリストの先駆けとして歴史に名を残しています。



ところでタイトルの『巡礼の年』って何?

管理人:リストの音楽史での功績は、『交響詩』つまりポエムや絵画を音楽で表現しようとする管弦楽曲の形式を確立したこと。


紅子:写真の代わりに音楽でインスタ?


管理人:『巡礼の年』《第1年:スイス》は、1835年から36年にかけてリストがマリー・ダグー伯爵夫人と共に訪れたスイスの印象を音楽で表現したもの。


《第2年:イタリア》は、マリーを伴ってイタリアを旅し、絵画や文学など数々の芸術に触れた印象を音楽としてしたためたもの。


有名なのはシラーの詩の一節「囁くような冷たさの中で、若々しい自然の戯れが始まる」を音楽で表現した〈泉のほとりで〉とか、


ダンテの『神曲』の「地獄篇」を、ピアニストにとってすさまじい地獄のような超絶難度の曲にした〈ダンテを読んで〉とか。



巡礼の年


《巡礼の年》(じゅんれいのとし、巡礼の年報とも訳される、フランス語:Années de pèlerinage)はフランツ・リストのピアノ独奏曲集。《第1年:スイス》《第2年:イタリア》《ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)》《第3年》の4集からなる。


20代から60代までに断続的に作曲したものを集めたもので、彼が訪れた地の印象や経験、目にしたものを書きとめた形をとっている。


若年のヴィルトゥオーソ的・ロマン主義的・叙情的な作品から、晩年の宗教的、あるいは印象主義を予言するような作品まで様々な傾向の作品が収められており、作風の変遷もよくわかる。〈泉のほとりで〉、〈ダンテを読んで〉、〈エステ荘の噴水〉などが特に有名。



リスト: 巡礼の年 第3年:エステ荘の噴水[ナクソス・クラシック・キュレーション #おしゃれ]


「私が差し出した水は人の中で湧き出でる泉となり、永遠の生命となるであろう」


紅子:マリー・ダグー伯爵夫人は、リストの音楽の天使、インスピレーションの湧き出る泉だったのは間違いなかったのね。