宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

「華麗なるギャッビー」派?「グレート・ギャッビー」派?


※『グレート・ギャッビー』ラストネタバレ記事です。




キャスト一覧に専科の英真なおきさんと輝月ゆうまさんの名前がある!


英真さん、雪組『CITY HUNTER』を開幕直前に急遽降板されて、


『めぐりあいは再び』『めぐり会いは再び 2nd〜Star Bride〜』では、ルーチェの父親であるオルゴン伯爵を演じられていたのに、


『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』のキャスト一覧にお名前が無く、


正直、寂しかったんです!


よかったああああ。



「グレート・ギャッビー」派?「華麗なるギャッビー」派?


原題は『グレート・ギャツビー』(The Great Gatsby)だけど、管理人は「華麗なるギャッビー」にしてほしい派です。


そのほうが、


狂騒の20年代、こんなイカレた乱痴気バーティに明け暮れていた男、ギャッビーらしさがある。



映画『華麗なるギャツビー』特別映像 Great Music is Timeless


英真さんのお役は何かな?


主人公ギャッビーの葬式のシーンで初めて現れる、お父さんの役かなあ。


かつての貧乏な自分には手の届かなかった、愛する女の気をひくために成りあがり、夜ごと華麗なパーティ三昧、からの、あっけない死。


参列者が3人しかいない、寂しすぎる葬式。


みんなどこへ行った。


原作では、お父さんが葬式会場で、息子が子供の頃書いた「決意」の紙を持ってきて読み上げるシーンがあって、


決意


シャフターズおよび【名、判読不可】で時間を無駄にしないこと。

煙草(かみ煙草含む)を絶つこと。

一日おきに入浴すること。

ためになる本か雑誌を週一冊読むこと。

週五ドル三ドル貯めること。

両親に孝行すること。


週5ドル の貯蓄目標に訂正線をひいて 週3ドル にせざるを得ない生活から、軍隊で出世し、いつしか裏社会ビジネスでのしあがったギャッビーの、自己啓発本の内容を生真面目に実践するサラリーマンのような決意文。


不真面目なバーティ三昧も、デイジーを取り戻すための「真面目な」労働だったのだろうか。


父親は息子の裏稼業をどこまで知っていたのか。されど、自慢の息子だったんだろうなあ。




“ギャツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。


それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。……そうすればある晴れた朝に――


 だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも


 スコット・フィッツジェラルド、村上春樹訳『グレート・ギャツビー』




『今夜、ロマンス劇場で』を休演したきよら羽龍、一乃凜、朝雪薫さんも復帰!楽しみにしています!