宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

正直、ホントにベルばらを見たい?



ベルばらは若い世代にはオワコンなのか


東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で、


2022年9月17日(土)から11月20日(日)まで、


「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-」が開催されるそうです。



このニュースが出てから、宝塚ファンコミュニティでは「すわ、ベルばら再演か!」という予想が飛び交っておりましたね。


もう、古参宝塚ファンの心理は、


「最近ベルばら演ってなくてさみしい。ぜひまた見たい。再演して!劇団様!」


なのか


「ベルばらもうおなかいっぱい。まあ贔屓が出るなら見にいかざるをえないけど…贔屓の組にあたりませんように




演るなよ~ 絶対演るなよ~


・・・


演らんのかい!



どっちなんでしょうねえ。



管理人の身近には「人生で一度宝塚を見てみたい。どうせならベルばらを見たい」という方が今もいらっしゃって、


2008年、全国ツアーにおいて上演した『外伝ベルサイユのばら』を県民ホールで見て、その後宝塚音楽学校を受験された方を存じております。


現在でも、池田理代子さんの原作の漫画『ベルサイユのばら』とのコラボ企画は多数。




そして原作が連載された1970年代、男社会の中で生きて行くために「男にならねば」と気負っていたオスカル様は、当時は手の届かないヒーローだったけど、


今の若い世代の女性は、働くのが当たり前。ある意味みんなレディ・オスカルとなった。オスカルの苦悩は、1970年代より2020年代のほうが「自分事」。



『ベルサイユのばら』というコンテンツの生命力は、まだまだ現役だと思います。



が、『ベルサイユのばら』の原作を読んだことがない、各種コラボコンテンツでなんとなく、


「フランス革命の時代の、マリーアントワネットに関する話」


「オスカルという男装の麗人が出てくるらしい」


といったイメージを知っているくらいの方が、宝塚で上演している現行のベルばらを見て、
「よっしゃわかった!」となるのでしょうか。



「オスカル編」←マリーアントワネットが出てこない!ロザリーってあんた誰?輪っかのドレスのお姫様は?なんか暗い!


「フェルゼン編」←この不倫野郎だれ?オスカル様急にしもべ?と結ばれて、なんか撃たれて死んだけど、それはそっちに置いてしれっと話は進むし・・・



『ベルばら』は2,000頁にも及ぶ長大な物語ですが、この物語の醍醐味は、「オスカルとアンドレ」よりも、「フェルゼンとマリーアントワネット」よりも


「オスカルとマリーアントワネット」の関係性だと思っています。




宝塚って「男装の麗人」という設定は宝塚にぴったり!に思われますが、制度的に


「ベルサイユのばら~オスカルとマリーアントワネット編~」


は上演できない。


(1974年、宝塚でのベルばら初演版の脚本が唯一「オスカルとマリーアントワネット編」に近かったようです。)


小柳先生、「ベルサイユのばら~オスカルとマリーアントワネット編~」の脚本を整備して、長谷川一夫先生の演出を一新して、外箱とか全ツ用演目としてレパートリー化しません?





ベルばらのオスカルのモデルとなった少年の、数奇な人生についての映画



「ベルばら」作者・池田理代子も出演、ドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』日本版予告編【2021年12月17日公開】


くああ。柚香光そっくり!


まとめ:実は柚香オスカルと星風アントワネットの「ベルサイユのばら~オスカルとマリーアントワネット編~」が見たかった。