宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

もう『Fashionable Empire』を芝居にしよう

稲葉先生、『Fashionable Empire』を芝居にしないか



うおおおおおおお カッコイイ!


しっかし、『うたかたの恋』のビジュアルを、ここまでファッショナブルに変更するとは、天国の柴田先生もさぞびっくり・・・






あ、全ツのポスターか。


今までの、地方の県民ホールで宝塚を初めて見るようなお客さんが持っている、


「宝塚=顔面がトリコロールみたいなメイク、スパンコール✨キラキラ✨衣装」


イメージに寄せていたポスターから一新、


ショーの画像なのに、芝居のほうのポスターみたいだ。



稲葉先生、最近は完全にショー作家ですね。


稲葉先生、ショーの解説、コンセプトはカッコイイんだけど、


蓋を開けたら、どうにもショー作家としての個性、ショーごとのカラーの違いが乏しくて、「既視感ありありのマンネリショー」感があってなあ。



もう、このキービジュアルで、


ミュージカル・グルーヴ・プレイ
『Fashionable Empire』
作・演出/稲葉 太地


として、時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台にしたお芝居を作ってくださいよ!



グッチは帝国だ。その名は甘く響き、私を誘惑する。

映画『ハウス・オブ・グッチ』本予告<1月14日(金)全国公開>


まあ、この映画は、グッチ一族の富を巡って、マフィアまで出てきて骨肉の争いをする映画ですので、これを宝塚で見たいわけでもないのですが。


「才気煥発」という概念が、輝く衣装を着て具現化したような、柚香という稀有なジェンヌがいるうちに、ぜひ。



お題:チーム宝塚で「時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台にしたドラマ」を作ろう。


舞台の絵面の演出で得意そうなのは、繊細で幻想的な作風の植田景子先生とかかなあ。


植田先生、作風がちょっと耽美に傾いていて、ストーリーのダイナミズムに乏しかったり、意識高い系のお説教をされている感がちょっと苦手だったりします。



田渕大輔先生、題材がメディチ家秘話とか、アウグストゥスとか、オスカーワイルドの隠れた名作とか、目の付け所とか言いたいテーマがマニアック過ぎるのが難ですが、


舞台衣装へのこだわりとか、フィナーレの構成力とかは目を見張るものがありました。



もうねえ。演出家一人で、脚本作成と演出と、両方できなくてはダメ、としないで、


それぞれの特技を生かした「脚本開発ライターズチーム」制度があってもいいと思うんです。





海外ではシリーズドラマを制作する際、複数の脚本家が「ライターズルーム」という場に集い、共同執筆することが一般的です。


ブレスト会議は、このライターズルームの役割を果たします。例えば、構成を考えることが得意な人が、セリフを書くことを得意とする人とコラボレーションできます。展開に行き詰った時、一緒に悩み、考え、アドバイスをくれる仲間がいます。


もちろん、意見を取り入れるかどうかの最終的な判断は執筆者に委ねられます。


才能を掛け合わせることで、完成度のより高い物語を開発する。それがWDRの目指す形です。



最終的に個人名義の脚本として発表するにしても、ライターズルーム制度にして、脚本を発表前に読み合って、「ここの心情の変化がちょっと唐突」「歌詞がダサい」とか言い合える空気があれば、


客に脚本の粗を突っ込まれることも、だいぶ減るのでは。


「面白い脚本」なんて、「基本のき」のひな型は、シェイクスピアとか近松門左衛門が書きつくしているんですよ。


シェイクスピアや近松門左衛門ほどの才能に恵まれなくても、”掛け合わせ”の妙で、一人で書くより面白いものは作れると思います。



(私は、宝塚の生の舞台をほとんど見ていませんし、人事の予想がつかない、下級生まで一人ひとり丁寧に目を配った観劇感想が書けない、長文を書くのが苦手、これでよく宝塚ブロガーをやっているな、と思いますが。


「もしも、「歌劇」に載っている「ワールドワイドタカラヅカ」を、紅子ちゃんと池上彰が解説したら」


とか


「宝塚ポエム5・7・5」


「どつきあいコント」


とか、コンセプト勝負で乗り切ってるぜ)