宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

男役朝美、宦官役!京劇の女形役にも挑戦!?「蒼穹の昴」先行画像



『蒼穹の昴』中国人名の読み方ややこしすぎ問題


『蒼穹の昴』先行画像、カッコええですね!



管理人は原作に挑戦中なんですが、正直、


漢字がめっちゃ多いですね!


「西太后」はんが「慈 禧 」という名前で呼ばれていて、フリガナが



「シータイホー」とか「ツーシー」ですからね。



ほんで、「老 仏 爺」はん、


これも西太后はんのことですからね。「ラオフオイエ」って読むそうです。


もうオッサンの脳内では、「老 仏 爺」って字面で、「フランス人のおじいさん、ラファイエット?」とか誤変換しだして、なかなか慣れません。



日本に中国の歴史大好き!な方はたくさんいますけど、ほとんどが「三国志ファン」のオッサンですからね。


日本の三国志ファンで「諸葛 亮」を「しょかつりょう」ならぬ「ジューガー・リャン」、関羽を「かんう」ならぬ「グァン ユー」読みしている人はあまりおりませんが、



「蒼穹の昴」舞台の上では、



「やあ、リイチュンユンさん」


「久しぶりです、リャンウェンシュウさん」


「ところで、シータイホーツーシー様の件ですが」




呼びに統一するのでしょうかね?お客さんはついていけるのでしょうかね?


まあ、中国ものなんだから、現地の人が西太后を「せいたいこう」と呼んでいたわけはないので、現地読みが当たり前かもしれないですね。



清朝末期の歴史に特に興味の無い宝塚ファンが、予備知識全くなしのまっさらな状態で1回見て、セリフを聞いて


「よっしゃわかった」


となるように、原田先生、頼みまっせ!




あ、だんだん


「予習しておいたほうがいいのかしら」


「でも、いきなり原作(文庫本で4冊)に挑戦するのも大変だわ!」


と心配になられた場合は、



↑ここのサイトに、テレビドラマ版25話の各話の解説があるので、さらっと目を通しておくと世界観はつかめると思います。





考えたら、中国は、ひらがなもカタカナも無くて、漢字しか無いんですね。


歴史のテストの時、人名がどんな漢字だったか思い出せなくて、


「空欄にするのももったいない。とりあえずカタカナで書いておこう。配点の半分くらいはもらえるかも」作戦は通じないんですね。


朝美絢さん、美しき宦官、李春児役!女形にも挑戦?



日中合作時代劇「蒼穹の昴」




そして朝美絢さん、美しき宦官、李春児(宮中に上がった当時14歳)役ですよ!


↑ NHKドラマ版の15秒CMのラスト、ちらっと映ってる京劇役者さんが李春児です。


なんと芝居(京劇)大好きな西太后さんは、いつでも芝居を見れるように、宮中の宦官を集めて、宮廷劇団を作っていていたそうです。



予告のシーンは、


宝塚で例えると、小池先生がいきなり気まぐれに


小池「はい、唐突ですがオーディションをします!オスカルのバスチーユの場面ができる人!」


という無茶ぶりして、皆オロオロする中、


朝美「ハイ!私、セリフも動きもすべて暗記しています!」


と名乗り出て、小池先生が後にパンフに


「歴代最高のオスカル役者はいた。朝美絢である。」


と書いた、



というようなシチュエーションです。


(あ、怒らんといてくださいよ💦たとえですから)


原作では


宙返り は 身の丈 より 高く、 体 は うどん の よう に 柔らかく、 唄 声 は 人々 の 手 に し た 盃 を 震わせる ほどに 清く 高く 澄ん で い た。 


とりわけ 甲高い 尻上り の 台詞 まわし は、 黒牡丹 ならでは の 名調子 だっ た。


浅田次郎. 蒼穹の昴 


うどんのような女形!


TVドラマ版で李春児を演じた余少群さんは、実際に中国の伝統演劇の役者さんで、京劇の伝説の女形、梅蘭芳(めいらんふぁん)の人生を描いた映画でも、女形芸を披露されています。




Forever Enthralled | 梅蘭芳 | Trailer | SD





原作の主役は、「激動の清末史」であり、


王朝の落日に、実質最後の「朕は国家なり」ならぬ、


「西太后は国家なり。朕が死ぬとき、清朝が死ぬ」


を体現した女傑の人生です。


伏魔殿の魑魅魍魎たちの権謀術数のエピソードだらけの中、宮廷劇団の美しき女形、李春児の姿は、


『ベルサイユのばら』ならぬ『紫禁城の牡丹』!


原田先生、期待していいんですよね!