宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

留依 蒔世 退団! 私はダイヤより蒔絵が好き





下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   


宙組

留依 蒔世

希峰 かなた

琥南 まこと

惟吹 優羽

花城 さあや


2022年11月20日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団  


留依 蒔世さん、退団されるのですね。


ついこの間も、『NEVER SAY GOODBYE』での、銃を手に市民を鼓舞する女闘士ラ・パッショナリアの、そびえたつ山脈のような屹然たる歌唱に聞きほれたばかりでしたのに。


留依 蒔世さんの芸の実力の輝きは、ダイヤモンドのキラキラとも、いぶし銀の渋さともまた違って、


芸名に字がある「蒔絵」のような、燦然たる輝きでした。



蒔絵とは、漆器の表面に漆で文様を描き、金銀の粉や真珠貝の内側の七色に光る貝殻を貼り付けて、繊細な模様を描いたもの。



日本産の漆特有の美しい黒、夜空の星の狭間に見える、遠い遠い宇宙の果てまでも思わせる,


つややかで奥行きのある黒は「漆黒」と呼ばれました。


漆黒に浮かぶ絢爛たる文様は、小さな銀河、小宇宙。


ロココの女王マリーアントワネットは「私はダイヤモンドより、日本の蒔絵が好き」という言葉を残しました。






留まることなき向上心


依って立つ芸の確かさ


蒔絵のように、漆黒に燦然と輝く


世界の闇を照らす光のような歌声よ、永遠に。