自分のSNSの『おばさん構文』度をチェックしてみた
管理人:ヤッホー!みんな、元気カナ?
我が家では、WBCのイタリアー日本戦を見ているよ!\(^ ^)/
野球よりサッカー派!ディズニーよりUSJ派!のうちの息子チャンの感想は、
「イタリアの選手は、みんなスーパーマリオみたいな顔してる」
だったヨ!
紅子:・・・季節の変わり目は、ね・・・
そろそろ通常モードに戻ろうか。
管理人:SNS界隈で、ちょっと前に「おじさん構文」というワードが流行ったんだけど、
最近は「おばさん構文」っていうワードがあるんだって。
まずは、
おじさん構文の特徴
・書き出しに「ヤッホー!」というカタカナの挨拶を使う
・語尾が「ナンチャッテ」「〇〇チャン」「〇〇カナ」カタカナの語尾
・やたら顔文字を使用する
・“よく(笑)い、よく(汗)をかく”
・聞いてもいないのに近況報告をする、
紅子:『CITY HUNTER』の冴羽 獠じゃん!ナンチャッテ(^^)/(笑)
管理人:そして、最近話題の、「おばさん構文」!
おばさん構文の特徴
・赤いハート❤、キラキラ✨、手文字👍、上げ⤴下げ⤵が多め
・同じ絵文字☺☺☺をいくつも連ねて使う
・「−」ではなく「~」を使う
・語尾に「〇〇よん」「〇〇だわ」「〇〇だヨ」「かしら?」「!!」「!?」を使いがち
・文頭に「あらら」「あらっ」「あら~」が多い
・母性丸出しで世話を焼く(とくに若い男性に対して)
・応援している感を出してくる(子どもに対して)
・野菜や料理の話が多い
紅子:ぐさっときたわー。若い方はよく見ていらっしゃるわねー。
おばさんと言うか、TwitterとかLineアプリが普及する前の、メール世代の構文ね。
管理人:若い世代はTwitterやLineの対話形式に慣れているから、1文が短いけれど、昔は1画面で連絡事項を完結させる必要があったから、1文が長いのよね。
あのころは、ガラケーにスパンコールを貼って、タカラジェンヌのお衣裳みたいにデコるのが流行ってたから、文面も✨✨✨したくなるのかしらね。
紅子:今の若い方もLineスタンプを使っているじゃない、ねえ。
管理人:”母性丸出しで世話を焼く”・・・ああ、私も、真風氏についてはまだ仮想の恋人感があるんだけど、縣世代に対してはもう完全に、息子を応援する母親の気分だわ。
紅子:時々「こんちゃんおじさん説」が出ますが、れっきとした女性ですからね。
こんちゃんの、漢字で書ける単語をカタカナ表記したがったり(”文学的”を”ブンガク的”
”今どき”を”イマドキ”)、
ものの例えがやたら大げさだったり、(贔屓は大雪山だの、富士山だの、神秘の数式だの)
謎の江戸っ子みたいな会話体の多用って、おじさん構文?
管理人:今「おじさん構文」「おばさん構文」と呼ばれる文体を使うような世代って、昭和生まれで、1980年代~1990年代に子供~青年期を過ごした世代じゃない?
そのころ、エッセイとか雑誌の記事は、今思えばずいぶんハイテンションな「昭和軽薄体」であふれていたのよ。
日常の話し言葉を文章化する「表現方法」と狭く極私的なことにこだわる作風に特徴がある。
具体的には、「なのだ」「のである」といった文末▽話し言葉の多用▽長音の多用▽擬音語・擬態語の多用▽カタカナ表記の多様
なぜ か 必要 以上 に ブンガク 的 な 表現 を ともなっ て、 おれ の 四肢 は しだいに 無実 の よろこび に ふるえ て いく ので ある。
そして、 人間 の 心 という もの は あまりに も 小さく あまり にも ジャンバルジャン で ある、 そして さらに モンテクリスト 伯 で ある、 と 思う の だ が、
おれ の 眼光 は しだいに 正義 と 真実 に 裏 うち さ れ た 復讐 の 炎 に あやしく 光り、 皮肉 と 余裕 が ないまぜ に なっ た ぎこちなく も 複雑 な 片 頰 ピクピク 的 ほほえみ さ え も 浮かん で くる ので あっ た。
椎名 誠.『さらば国分寺書店のオババ』
紅子:いったい何事!
管理人:電車の中で、車掌さんが抜き打ちで切符のチェックを始めたときの、当たるかなー当たるとやだなー という心のドキドキを表現した場面です。
昭和の頃は、ライター達がなぜ か 必要 以上 に ブンガク 的 な 表現で、いかに小さなことを大げさに書けるか、を競ってたのよね。
紅子:「おじさん構文」「おばさん構文」を書いている人は、無意識に自分の若いころに読んだ文体をなぞって書いているということ?
管理人:文体にも、個人の個性以上に、時代とか世代の個性ってにじみ出るものなのですね。ちょっと気を付けないとなー。