君のせいで冷戦
『フリューゲル -君がくれた翼-』先行画像が出ました!
まだベルリンの壁があった東ドイツで、西側から人気ポップスターを招いてコンサートを開催することになる。
国民の不満をガス抜きして、共産党の人気を回復させるための一大イベントです。
国家人民軍で広報を担当し、コンサートの責任者に任命されるという、共産党執行部の意向を忖度する才能に長けているに違いないヨナス・ハインリッヒと、
西ドイツから招かれた、おそらく共産党に忖度するという概念を知らなそうなポップスター、ナディア・シュナイダー。
2人の間に流れる空気が、
冷戦(コールド・ウォーcold war)
を超えて、
実際に撃ち合う戦争(ホット・ウォーhot war)
に発展しそうな雰囲気ですね・・・
『フリューゲル -君のせいで冷戦-』
物語の舞台は、東西冷戦末期、1988年のドイツ。
1989年11月には、東西冷戦と民族分断の象徴だったドイツのベルリンの壁が、市民によって平和裏に打ち倒され、
東欧諸国で共産主義体制が次々に崩壊、
1990年10月のドイツ統一、
そして1991年末のソ連の解体をもって、戦後40年以上にわたり、国際政治の枠組みとなっていた冷戦は終焉しました。
『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』では、冒頭で
「冷戦(コールド・ウォー)とは、何か?第2次世界大戦の終了後、アメリカ陣営とソ連陣営、資本主義と共産主義というイデオロギーの対立は・・・」
うんぬんのレクチャーがありますが、
ぶっちゃけ、物語の舞台が、東西冷戦まっただなかの1968年のフランスである必要性はあったのでしょうか?
『フリューゲル -君がくれた翼-』先行画像のほうが、「ああ、これは、1988年の東ドイツでなければ成り立たない話だな」だということが伝わりますね。