宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

宝塚働き方改革!?礼真琴以外のトップも休養に?




2023年博多座公演の主演者が発表されました。



2023年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【博多座公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


星組公演

■主演・・・水美 舞斗(専科)/暁 千星、舞空 瞳


”なお、本公演では、主役のビル役及びジョン卿役で、水美舞斗と暁千星による役替わりを行います。”


※なお、星組トップスター礼真琴は、この期間を休養期間とさせていただくことといたしますので、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。  



一つの記事の中で、こんなにびっくりポイントが多いニュースは久々ですわ。



別箱公演の中でも、博多座公演と御園座公演は、別格ですよね。


これらは劇団が劇場を借りて行う自主公演ではなく、株式会社博多座や、株式会社御園座にゲストとして招かれる形になるので、


対外的に宝塚の顔を務めるスターであるトップ男役、もしくは元トップ専科の轟悠が主演を務めるのが定番となってきました。



それが今回は、元トップではない専科生と、まだ明確に2番手になったわけではないスターが、博多座でW主演!


2023年10月9日(月・祝)~11月2日(木)にわたる、1か月近い長期公演を担うことになりました。


礼真琴は、この期間を休養期間に充てるとのことです。


トップ人生における休暇の意味


個人的には、トップが任期中にある程度のインターバルを取ることに賛成です。


トップの中でも、歌は難曲、ショーでは高度なテクニックを要するハードな振付を与えられ続け、ミュージカル界の大谷翔平のような活躍の裏で、喉にも身体にも、相当な負担がかかっているでしょう。


声帯にも身体にも、休養とメンテナンスは必要です。



礼真琴以外のトップスターにも、外箱公演をお休みする期間が出てくるのか?


心身のメンテナンス期間にやるべき大事なことと言えば、退団後を見据えた人生計画でしょう。


ジェンヌはトップに就任した時から、退団へのカウントダウンが始まり、限られた時間を退団の日まで、わき目も降らず全力で駆け抜け続ける。


実際は、在団中から退団後の芸能活動についての交渉は始まっているのでしょうが、


現行の超多忙スケジュールでは、トップ在団中にセカンドキャリアについてじっくり考え、オファーがあった芸能事務所との契約の内容を吟味する時間はほとんどないのでは。


宝塚でトップを務めて退団し、外部で芸能活動を始めて、最初のうちは宝塚時代のファンが席を埋めてくれても、


数年後には「宝塚の元トップ男役」のファンだった人の動員は厳しくなり、退団後に「女優」として築いた自分のキャリアで、次の舞台のお客を呼ばなくてはならない。


人生は、宝塚退団後のほうが長い。


ひょっとしたら宝塚在団中の3年間よりも、人生で重大な意味を持つ、退団後の初舞台から女優になるまでの3年間をサポートしてもらう事務所選びは、じっくり考えて決断するべきだと思います。


トップの負担を軽減し、インターバルを挟んである程度長期の任期を任せ、


宝塚人生のゴールがトップではないかもしれないスターにも、大きな舞台で主演するチャンスを割り振る。


個人的には、短期トップを連発するような人事よりも歓迎します。