宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

父さん見てるか!稀惺 かずとが新人公演主演だ



主な配役 新人公演

ロナン・マズリエ[官憲に父親を銃殺された青年]  稀惺 かずと

オランプ・デュ・ピュジェ[王太子の養育係、ロナンの恋人]  詩 ちづる



お父様、見てますかー!


最近男役姿がとみにお父さんに似てきた稀惺 かずと、ついに新人公演主演ですよ!



前回新人公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』新人公演では、若き宰相アヴァク・ザカリアン役を好演。


イスラム生まれの主人公への態度が、個人的な嫉妬心といった小さなものでなく、国政を担う者としての当然の姿勢である、という納得感があってよかったです。


最初に彼女を認識したのは、『柳生忍法帖』新人公演での、十兵衛に弟子入りを希望する、邪気の無い笑顔の修行僧の多聞坊役でした。


『ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~』で、最後はフラれてコケながら走り去るシーンで観客の明るい笑いを誘ったトミー・トラファド 役、


『モンテ・クリスト伯』では、実の父親と決闘することになり、まさかの「お互いが空砲を撃つ」ことで急転直下の結末を迎えることになるキーパーソンのアルベール役。


『Stella Voice』配信での、天華 えまへの敬意と親愛の情が伝わるトークも印象的でした。


上級生を立てなきゃ!という必死さを感じさせず、上品で適切な言葉選びで観客を笑わせる、楽しいトークでした。



管理人は稀惺 かずとの、いかにも東京人といった感じのするユーモアのセンスが大好きです。


自分は、ユーモアのある文章を書きたいなあ、と思っているのです。


ですが、祖父が大阪の天王寺の出身ゆえか、子供時代、土曜日は半ドンで学校から帰って、焼うどんを食べながらTVで吉本新喜劇を見て育ったゆえか、


おっさんギャグというか、売れない芸人が必死でボケをかましているようなベタな文章を書いてしまいます。


それゆえ、稀惺 かずとの、洗練された、知的で上品なユーモアに憧れるのです。


彼女が別箱の主演をするようになったら、ユーモアとウイットに富んだ都会的な喜劇を見たいですね。