宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

裏の意図が凄い?梅芸『ファントム』と鴛鴦セット販売




梅田芸術劇場主催のミュージカル「ファントム」と、同作品の初演でゆかりの深い花組による宝塚歌劇公演をセットでご観劇いただける、特別セット観劇券を販売いたします。


花組 宝塚大劇場公演『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』『GRAND MIRAGE!』と、梅田芸術劇場主催公演 ミュージカル「ファントム」(大阪公演)をセットでお楽しみいただけます。   


価格

S席セット 22,800円(税込)   


特典

両公演のプログラム付   


ミュージカル『ファントム』2023 スポット映像



城田優&加藤和樹、「ファントム」劇中歌をソロで生披露 真彩希帆は再びクリスティーヌ役、宝塚時代と「全然違うと思います」(ミュージカル「ファントム」記者発表会/加藤和樹 城田優 真彩希帆 sara)


「ファントム」初演は2004年、宙組の和央ようか、花總まり主演でしたね。


まあ、2006年、花組の春野寿美礼、桜乃彩音主演で上演、2011年にも花組の蘭寿とむ、蘭乃はな主演で上演されているので、花組にゆかりの深い作品ではあります。


「ファントム」を花組で再演するのではなく、セット販売で”ゆかりの深い”ねえ・・・



花組 宝塚大劇場公演のS席の定価料金は8,800円(税込)


ミュージカル「ファントム」(大阪公演)のS席の定価料金は14,000円(税込)


両公演のプログラムがついている分、お得なセット券なのですね。


しかし最近、セット販売が多いですね。なぜでしょうか?



仮説1 ミュージカル「ファントム」(大阪公演)のチケット売れ行きがかんばしくない


「ファントム」(大阪公演)の一般発売日は2023年5月20日(土)10:00~なので、前売り段階でのチケットの売れ行きの手ごたえがどうなのかは不明ですが、


演出は城田優、


ファントム(エリック)役に城田優と加藤和樹、


クリスティーヌ・ダーエ役に真彩希帆と若手女優のsara、


このキャスティングで、売れないわけがないでしょう・・・




そういえば現在、大阪で劇団四季が、同じモチーフの「オペラ座の怪人」をロングラン公演しています。


個人的には、作品の音楽が傑作なのは異論が無いのですが、


ストーリーが真正面からルッキズム(外見的な美醜を重視して人を評価する考え方。容姿による差別)の問題なので、見るたびに心に負荷がかかって、娯楽として楽しみきれないところがあります


まとめ:関西圏のミュージカルファンには、ファントムものはお腹いっぱい、という方も多い。



仮説2 外部ミュージカルファンを宝塚大劇場に呼び込みたい


宝塚ファンに、梅田芸術劇場のチケットを売りたいわけでは無いかもしれません。


ここは逆転の発想で!


現在宝塚のチケットは、たいてい発売即完売、特別な人脈が無い方にはなかなか入手しづらい状況が続いています。


喜ばしいことですが、劇団には新規のファン層も開拓したい、という意図もあるのではないでしょうか。


普段の生活で、「舞台公演のチケットを買う」という経験をせずに生きている方もたくさんいらっしゃいます。


関西圏で、すでに人生で「梅田芸術劇場のミュージカル公演に行く」という経験のある方をターゲットにして、宝塚歌劇をPRするという意図もあるのでしょうか?



ただ、「アメリカ発のミュージカル」に興味のある層に、


「オペレッタ・ジャパネスク」の『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』を「あなたにおすすめ」として提案するのもすごいですね。AIには思いつきそうにない取り合わせです。


まとめ:関西圏の「オペラ座の怪人」ファンの皆さま、


ミュージカル「ファントム」は凄いらしい。


というか、絶対に凄いです!