宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

ディズニーで待ち時間に『二人だけの戦場』見たよ




まとめ:ディズニーの世界観の中で、民族紛争がテーマの作品はさすがに食い合わせが悪すぎる。


紅子:あ、おかえり。


お金を払って夢の国に行って、宝塚の作品群の中でも今現在進行形で起きている悲劇に想いを馳せざるをえない作品を見ていたわけ?


管理人:最初は、夢の国では現実世界をシャットアウトして楽しむ予定だったんだけど、


天気が悪くて、楽しみにしていた華やかな水上ショーは中止。


アトラクションはどこも長蛇の列で、待ち時間を持て余してねえ・・・


紅子:そんな状況で見た『二人だけの戦場』の感想は?


アトラクション体験中は配信が視聴できなかったので、まともな感想は書けないのだけど・・・


主人公が、民族紛争で混沌とする状況の中、上官殺害の罪で軍事法廷で裁かれるという、重いテーマを語る際に、


冒頭で


「主人公は上官殺害の罪を犯した。なぜ?」


と、犯人と犯罪を提示する倒叙(とうじょ)ミステリーの形式にしているのが作劇として効いているわね。


倒叙ミステリーでは、殺人を犯した主人公の目線で物語が進む特性上、なぜ上官を殺害するに至ったか、主人公が徐々に追い詰められていく心情など、普通のミステリー小説よりも、犯罪を犯した側への共感が生まれやすくなり、


観客は


「とんでもない主人公だ!」


よりも


「自分が同じ状況なら、どうする?」


という心理になって、遠い国の遠い話が、他人事でなく自分事として考えてしまう。


重い話なんだけど、柚香さんら士官たちの軍服の着こなしが美しくてカッコよくて、謝 珠栄先生のロマのダンスの振付の、土の匂いのする生命力に満ちていて、謝先生は脚本より振付のほうが雄弁だなあと思ったわ。


ただね、3時間近い上演時間の中で、アトラクション体験による視聴中断が2回あったのだけど、


アトラクションが終了して視聴を再開したら、またロマたちが踊っていて、踊りが終わったと思ったら、中断前からストーリーがあまり進んでおらず、同じような場面がまた繰り返されたので、話についていけました。


私にはありがたかったですが、ストーリー展開が冗長に感じる方もいたかもしれませんね。




紅子:で、ディズニーリゾートはどうだったの?おや、お土産の中にカチューシャが・・・


管理人:こ、これは、ディズニー好きの友人に頼まれたお土産!


えっと


私は「ウォルト・ディズニー・カンパニー制作のアニメ映画は苦手だ」と言っておりましたが、



アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニー制作のアニメへの印象と、日本の株式会社オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾートへの印象は、また別物だと思いました。


ウォルト・ディズニー・カンパニーのアニメには、どこか背景に「宗教的に厳格な父」の存在を感じるのですが、


日本の株式会社オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾートは、「旅館のおかみさんのおもてなし」みたいなイメージですね。母性を感じました。



シーの「S.Sコロンビア・ダイニング・ルーム」という、豪華客船のダイニング・ルームがコンセプトのレストランで、ランチ(6,200円)を奮発したのですが、


洋食のお高めのレストランって、子連れだと気おくれするところがあるのですが、スタッフさんが旅館のおかみさんのように、息子に気さくに話しかけてくれたのがありがたかったです。


ディズニーシーの、20世紀初頭のニューヨークの街並みを模したエリアの建物を見て思ったのは、


USJの同じ時代のニューヨークの街並みを再現した建物と比べると、ディズニーは建物の造りがやや舞台の書き割りっぽいですね。


このへんに、USJの根っこが「ハリウッド映画のスタジオ」で、ディズニーの根っこが「アニメスタジオ」なんだなあと感じましたが、


ディズニーのほうが書き割りっぽさゆえに、「アニメの世界を背景にして、私が主役!」感があり、


USJのリアリティは「実写映画のCGの世界が目の前に現れた!」としみじみ見惚れるイメージですね。


紅子:おお、こんちゃんさんが、この間ディスっていたディズニーの魅力にハマりつつある?


管理人:でも、今の正直な感想はね。



【公式】「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」スペシャル動画 第4弾 | 東京ディズニーシー/Tokyo DisneySea


ディズニーリゾートの夜のショーが見られなかったのが心残りで、


ディズニーリゾートに行って、ものすごく宝塚のショーが見たくなりました。