宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

エク酢カリバー先行画像






『エク酢カリバー』


じゃなかった、『エクスカリバー』先行画像出ました!


(「酢っパイん!」…スパイで酸っぱい…もうちょっーとひねりが欲しかったなあ


…ぶつぶつ)


アーサーの輝く宝剣に、狩猟の女神アルテミスのように弓を手にしたグィネヴィア。


戦闘力が高そう。私が敵兵だったら、逃げます。


愛し合う2人というよりは、戦友のようですね。




2分でわかる韓国ミュージカル『エクスカリバー』動画



<衛星劇場2021年01月>韓国ミュージカルの華麗なる世界 『エクスカリバー』 日本初放送 120秒放送予告+解説




『すべての生命が燦然と輝く日に向かって』


6世紀の英国、暗黒の時代。分裂した英国は、各領土の王たちが繰り広げる内戦で血生臭い。


サクソン族の侵略まで予言された中、ドルイド(Druid)教の魔法使いであり予言者のマーリンは、エクスカリバーを自分の富と権力、復讐を得る手段としてのみに使ってきた無慈悲な王であるウーサー・ペンドラゴンを殺し、混沌の時代から抜け出す新しい王、アーサーを王座に座らせるため前々からの計画を実行に移す。


自分が王族であることを知らないまま平凡に成長したアーサーは、いつか再びすべての大切な生命が燦然と輝く花を咲かせる日を思い描きながら、自分の命よりも愛する父親のエクターと実の兄弟のようなランスロットと共に生きていることが幸せだと考え、不幸な時期を乗り越えようと努力している。


アーサーはマーリンによって自分の誕生の秘密と運命を知り悩んだ末、自分の周りの大切な人達を守るために、岩に刺さった聖剣エクスカリバーを引き抜き王として崇められる。 そしてアーサーの新たな運命が始まったその瞬間、勇敢で聡明な女性グィネヴィアが現れアーサーとランスロットの心を捕らえる。


一方、アーサーの異父姉弟であるモルガナは自分を監禁させた父であるウーサー王が死に、修道院に閉じ込められる理由が無くなった途端、修道院に侵略してきたサクソン族の統率者であるウルフスタンに提案を投げかけ、彼らを盾にペンドラゴン城に向かうが…


アーサーは、日本で言うと古墳時代(5世紀ごろ)に実在したかもしれない、現在英国と呼ばれる島の先住民であるケルト人の武将です。


彼が史実で果たした役割は霧に包まれていますが、おそらく歴史上よりも文学上の役割のほうがはるかに大きい、日本でいうとヤマトタケルのような存在です。


その人生についての物語はたくさんあるのですが、


自分が王族であることを知らないが、すべての大切な生命が燦然と輝く花を咲かせる日を夢見るアーサー(芹香)、


実の兄弟同然に育った勇敢な騎士ランスロット(おそらく桜木)、


そして、2人の心をとらえる勇敢で聡明な女性グィネヴィア(春乃)



とくれば、後の展開は、まあご想像のとおり。


結婚1年目、アーサーは政治と戦争に忙しく、新妻グィネヴィアは独りまちぼうけ。グィネヴィアをお慰めするランスロット。


グィネヴィアとランスロットの恋愛は、アーサー王の理想とする騎士道精神に反するものであるとされ、その関係を明るみに出したがる者たちにより、王国は揺らいでいく。


アーサーは忙しい自分の代わりに、ランスロットがグィネヴィアを笑顔にしてくれるなら、まあいいじゃないか、と思っていたフシがあるのですが、


家臣たちが


「王様ー!お妃さまが不倫してますよー!」


「不倫・ダメ・ゼッタイ」


「厳正な処分を!」


とおせっかいをわあわあ言うせいで、かえって追い込まれてゆく。


不倫そのものが悪いと言うより、不倫に対する価値観の相違のせいで、当事者以外も巻き込んで皆不幸になるという点に、1,500年前の英国も令和の日本も、人間のエゴは深いなあと思い知らされる話ですね。これぞ古典。


韓国版『エクスカリバー』は『異聞・エクスカリバー』的な物語で、よく知られた伝説とは違った結末が用意されているようです。