宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

騒ぐ学生に宝塚を見せて意味はあるのか



宝塚のコアなファンにとって、団体客に対する思いはいろいろあるでしょう。


「宝塚観劇バスツアー」


「商品を買って応募すれば宝塚のチケットが当たる貸切公演」


いろいろありますが、



「自分で宝塚を見たいわけではなく、先生に連れられてやってくる思春期の反抗期まっただなかの学生さんたち」


・・・、まあ、手ごわいですよね。




鑑賞教室の思い出として「僕自身も中3のときに拝見しました。(尾上)菊五郎さんの『吉野山』『義経千本桜』の“四の切”でした」。


最近の中高生は観劇中、だいぶ静かになったそうだが


「昔は騒ぎまくって大変だった。


(大向こうの)


『中村屋』


『紀伊國屋』


の声に学生が


『パン屋と本屋か』


と言っていた


という話を聞かされたこともありました」と話す。


歌舞伎鑑賞教室も大変だったのですね・・・



そもそも学生は、劇場に何をしにきているのか?


先生達は、劇場で生徒たちに何を学んでほしいのか?


紅子:勉強の息抜きのレクリエーション?


あ、文化庁と宝塚歌劇団が結託した補助金行政?


将来のジェンヌ及び観客の育成?


管理人:SNSにある「宝塚ファンになったなれそめ」記事で、「学校行事で宝塚を見て以来、ファンになりました」って明言している方もいらっしゃいますがね。


やっぱり、学校ですから「勉強のため」ですね。



学習指導要領によれば、学校での学びとは


「知識及び技能」


「思考力・判断力・表現力など」


「学びに向かう力、人間性など」


「主体的・対話的で深い学び」


につながるものであることが求められているそうです。



例えば、


営業さん:先生!学校行事として


花組公演


ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』
タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』



を鑑賞していただくことで、生徒さん達は


・物語の舞台であるオーストリアの歴史についての知識を得る


・美しい日本語で表現されたセリフを味わって語彙力を高める


・舞台を見た感想をレポートにまとめることで、思考力や表現力を磨く


・主体的にハプスブルク家の歴史を学び、欧州史についての深い学びを得られる


・音楽や体育(ダンス)、服飾(家庭科)など総合的な学習にもつながる


先生:おお、素晴らしい教材ですね!


みたいなことをプレゼンしているのでは?



紅子:なるほど、宝塚がディズニーミュージカルに比べて史実を元にした作品が多いのは、観客の勉強のためでもある・・・のか?


そもそもの根本的な問題として、先生は生徒に


「皇太子が未成年と心中」


「まあ、恥ずかしいわ💛」


をどう説明すればよいのか・・・世界史の授業でも、マリーアントワネットが不倫とか、ルドルフの心中は習わなかったよね。


管理人:学校では教われないことを学ぶのが、校外学習なんだよ!


紅子:国立劇場の歌舞伎鑑賞教室では、「心中物はNG」ですって。


管理人:近松門左衛門の世話物は、ほぼ上演できない歌舞伎鑑賞教室・・・