宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

もしもファントムが無事初日を迎えていたら


ミュージカル「ファントム」にヒロインのクリスティーヌ・ダーエ役で出演予定だった女優のsaraさんが、体調不良のため大阪公演・東京公演の全公演を休演するとのこと。


クリスティーヌ役はWキャストの真彩希帆さんが大阪・東京の全公演で務めていらっしゃるそうです。




同作は7月22日~8月6日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで、8月14日~9月10日には東京・東京国際フォーラム ホールCで上演予定です。


真彩希帆さんなら、宝塚時代にクリスティーヌ役を当たり役とし、シングルキャストでの長丁場を演じ続けた経験がありますから、大丈夫だと信じています。


しかし、グランドミュージカルの開幕初日に、ヒロインが東京公演の千秋楽まで全休演が決定するということは、尋常ではない事態だと思います。saraさん,どうかお大事に、体調の回復に努めてくださいね。



管理人はSNSでsaraさんのことを検索してみたのですが、グランドミュージカルでWヒロインを張るほどの女優さんだというのに、さっぱり情報が拾えませんでした。


どうにか探しあてた、早稲田大学のWEB広報誌によりますと、



saraさんは早稲田大学の文化構想学部で演劇を学ぶ傍ら、大学2年のときに文学座附属演劇研究所に入所して研鑽を積まれたそうです。


本名の佐藤彩香名義で2021年にミュージカル「17 AGAIN」で初舞台を踏み、いくつかの小規模な舞台の出演を経た後、saraという芸名に改名。


2023年2~3月のミュージカル「ドリームガールズ」では女性キャスト中3番手~4番手格のローレル・ロビンソンを演じられております。



「ドリームガールズ」の舞台映像ダイジェストでも美声を響かせていらっしゃいます。

ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ 』舞台映像ダイジェスト



オリジナルミュージカル『GREY』でソロナンバーを歌っていらっしゃる映像を発見しました。



GREY:DVD & Blu-ray 販売記念動画〜shiroの場合


ああ、クリスティーヌがいる。


やや低くて温もりがある声。ファントムがクリスティーヌの向こうに見たおぼろげな母の面影が、大樹の木陰のようにやわらかに揺らいでいる。


saraさんはクリスティーヌ役に厳正なオーディションによって選ばれたとのことですが、納得しました。


惜しむらくは、saraさんを商業ミュージカルで売り出す際の戦略に、無理があったのではないでしょうか。



城田優&加藤和樹、「ファントム」劇中歌をソロで生披露 真彩希帆は再びクリスティーヌ役、宝塚時代と「全然違うと思います」(ミュージカル「ファントム」記者発表会/加藤和樹 城田優 真彩希帆 sara)


なぜ、制作発表で、城田優さんと加藤和樹さんのみが歌唱披露をして、真彩さんとsaraさんは歌唱披露をされなかったのでしょう?


真彩さんはもちろん、saraさんも過去のミュージカル出演映像を拝見するに、歌唱力は問題ないと思います。


ひょっとしたら、「ファントム」劇中でのクリスティーヌになぞらえて、


「無名の大型新人、初日に観客の前で鮮烈なヒロインデビュー!」


というプロモーションを狙って、あえて初日の舞台の幕があがるまでsaraさんのメディア露出を避ける作戦だったのでしょうか?


「ファントム」は、たとえ経験豊富なヒロインが演じたとしても、お芝居ですから。


宝塚で言えば、新人公演ヒロイン経験もバウヒロイン経験も無い研2の娘役さんを、娘役トップにするくらいの驚きの育成ぶりでは?(黒木瞳さんなどいましたが、まあ、あの黒木瞳さんですから)



saraさん、ゆっくり静養されて、また元気になられたら、YouTubeに歌唱動画をUPしてくださったら嬉しいです。チャンネル登録をしておきましたから。