永久輝せあ『ドン・ジュアン』聖乃ついに東上!
初演では永久輝せあはヒロイン・マリアの婚約者、ラファエロ役でしたね。
出征して帰還したら、マリアはドン・ジュアンと恋仲になっていて、怒りのあまりドン・ジュアンに決闘を申しこむ。
『ドン・ジュアン被害者の会』の男達2,000人分の「愛の呪い」が、じわじわと、ねっとりと、永久輝せあの三白眼を狂気に染めていく。
作品としては正直、2,000人分の被害届だの、ワンナイトラブの後のレターだのにまみれた主人公が悲劇的なラストになって
「でしょうね。」
案件を、望海風斗の歌の巧さですべてをねじふせさせられた、という感想でした。
心理の変化というより、「場」ごとの感情の爆発を圧倒的歌唱で表現するつくりの作品だと思います。
どうしても初演と比較されるのでしょうが、永久輝せあならではの心理的リアリティの表現を楽しみにしています。
聖乃あすか東上公演も発表になりましたね。
ロマンチックコメディ
『Liefie(リーフィー)-愛しい人-』
作・演出/生駒 怜子
オランダの小さな街で、新聞記者として働くダーン。誰もが思わず笑顔になるような、世界を明るくするような、そんな“言葉”をダーンは探していた。
そのために始めたのが「あなたに伝えたいこと」の掲載である。
ダーン自ら新聞の広告欄を購入し、街の人を取材したニュース。
誰かの人生の役に立つようなニュースではないが、その取材を通して自分の求める“言葉”に辿り着けるとダーンは信じている。
掲載紙が発行されると、ダーンは必ず幼馴染のミラが働くカフェを訪れる。
大人になるにつれ、ミラはどんどん笑わなくなった。
ダーンが“言葉”を探す理由とミラが笑わない理由につながりがあるとか、ないとか…?
街の人々を巻き込みながら、ダーンとミラは無事ハッピーエンドに辿り着けるのか?
「言葉」をテーマに、華やかなダンスナンバーを交えたロマンチックなラブコメディをお届けします。
記者が自ら新聞の広告欄を購入して、街の人を取材したニュースを掲載する?
”誰かの人生の役に立つようなニュースではないが、その取材を通して自分の求める“言葉”に辿り着けるとダーンは信じている。”
いや、学生新聞じゃなくてプロの新聞記者なら、仕事として街の人を取材して、誰かの人生の役に立つ記事を書くことを目指そうよ…
この “言葉” の使い方、どこかで見た...
あ、
2023年 宙組バウホール( 主演:鷹翔千空)
バウ・ドリーミング『夢現(ゆめうつつ)の先に』
で役名が”僕”とか”彼女”とか”白い羊”が飛び回っていた、生駒怜子先生ですね。
第1作を拝見するに、ライトノベル的・異世界に飛ばされ系な作風をお持ちの先生でしたね。
バウのような小さい劇場で、とにかくいちど書いてみるのは良いのですが...
ライトノベルの作風のままで大河ドラマや朝ドラの脚本は書けませんので、ハコの大きさに合わせて、作品の骨組みのサイズアップがされていることを願います。