あらすじ意訳 壮麗帝のせいでベルばらもエリザも無かったかもしれない
オスマン帝国ってすごいの?
世界三大料理って、フランス料理・中華料理・トルコ料理なんですって。宮廷料理がその国の経済力や、文化の洗練や、国際度を象徴するとするならば、オスマントルコはフランス王国・中華帝国並みの偉大な国だったということの一面でしょう。
公式あらすじ
16世紀初頭のオスマン帝国。9代皇帝セリム一世の息子スレイマンは、腹心の友イブラヒムを伴い密かに出掛けた街で、一人の娘と出会う。他国の村で攫われ、奴隷として売られてきた娘、アレクサンドラであった。
皇帝崩御の報が入り、スレイマンはオスマン帝国の第10代皇帝となる。アレクサンドラを皇帝のハレムに迎えたスレイマンは、美しいだけでなく才気あふれる彼女に惹かれていき、新たにヒュッレムという名を授ける。
即位後数年で、祖先が攻めあぐねていた敵地を攻略するなど、皇帝として目覚ましい活躍を見せる一方で、ハレムの慣習に背いてヒュッレムただ一人を寵愛し、奴隷上がりのイブラヒムを重用するスレイマン。それぞれの存在が、様々な思惑渦巻く宮廷に争いの火種を生み、固い絆で結ばれたスレイマンとイブラヒムの関係にも亀裂を生んでいく……。
主な配役
スレイマン(皇帝) 桜木 みなと
アレクサンドラ・アナスタシア・リソフスカ(ヒュッレム) 皇帝妃
遥羽 らら
イブラヒム (大宰相)和希 そら
マトラークチュ (宮廷史家)悠真 倫
ハフサ(皇帝の母) 凛城 きら
マヒデヴラン(皇帝の妃) 秋音 光
ハティージェ(スレイマンの妹) 天彩 峰里
アフメト 鷹翔 千空
奴隷商人/ムスタファ(マヒデヴランの産んだ王子) 風色 日向
ハプスブルク、壮麗帝に滅ぼされかける
ハンガリーは、スレイマン(桜木 みなと)が即位したころは独立していました。スレイマンはハンガリー国王との戦いに勝利し、1529年、なんとウイーンを攻略しようと12万の大軍を率いてずんずん攻めてきます。
迎え撃つハプスグルクの兵は2万!援軍も来ない!ここでハプスブルクが滅べば、アントワネットは生まれていないし、シシィはお嫁にこない!「ベルばら」も「エリザベート」も「うたかたの恋」も無い宝塚なんていやだ!頑張れハプスブルク!
オスマン軍司令官イブラヒム(和希そら)が城壁の下に地下道を掘って侵入を試みるも、ウイーン守備軍も頑張った。
結局オスマン軍が「夏服で来たら、冬が来て寒いので引き返した」おかげでウイーンは陥落を免れました。
アナスタシアがここにも そしてハレムの掟
ヒュッレム(遥羽 らら)の本名はアレクサンドラ・アナスタシア・リソフスカ(宙組でよく聞く名前だね)その名のとおりロシア系(欧州ではロクサーヌ=ロシア女と呼ばれる)戦のごたごたで「美しすぎる奴隷」となり、あらすじの最初となります。
オスマン帝国のハーレムでは
・妃は基本的に異国から買ってきた奴隷(貴族の娘を妃にすると実家が口出しする)
・寵妃は子を一人産んだ後は、皇帝と夜を共にしない(兄弟での争いリスクを避ける)
・皇帝と正式な結婚はできない(寵妃といえど基本的に奴隷のまま)
・・・「女性の人権」という概念すら無いな・・・でもまあ、王位継承争いのリスクを下げるためのしきたりがありました。
ヒュッレムはそのしきたりを破り、皇帝と正式に結婚し、何人もの王子をもうけます。そして自分の産んだ男子を皇太子にすべく奔走し、イブラヒムと対立するのです。
おまけ エリザベートの不思議な響きのふるさと
※この記事はトルコ作成ドラマ「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」の公式サイトを
参考に作成しました。
【予告編#1】オスマン帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~ シーズン1 (2011) - ハリット・エルゲンチュ,メルイェム・ウゼルリ,オカン・ヤラブク 原題:MUHTESEM YUZYIL