宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

明日海さんディズニーヒロイン吹き替え!ムーランのロマンスはどうなるのかな?

明日海りおさんの退団後初仕事は、ディズニー映画ヒロインの吹き替えなんですね。


最近90年代ディズニー映画(アラジンとか)の実写化が多いなあ。そのころのキッズが大人になって、子どもを連れて映画館に行く時代になったのねえ(しみじみ)。



明日海りお、小池栄子が吹き替え!映画『ムーラン』日本版予告編



「ムーラン」予告編
原作あらすじ

中国の南北朝時代の北魏(A.D.386~534…ヅカでいうと「邪馬台国の風」と「あかねさす紫の花」の間)のお話。


異民族が攻めてきたため、木蘭(ムーラン)という少女が老いた父親の代わりに男の振りをして出征し、軍功を上げて凱旋。褒美をいただくも、栄誉を辞して老親の元に帰郷し、女に戻って結婚する

ひとかけらの史実が含まれているのか、全くの創作なのかはわからないのですが、中国でこのお話がエンタメとして1,500年にわたって語り継がれ、演じられてきたというのが興味深い。


(西洋ではジャンヌダルクが「女性なのに男装するという禁忌を犯した」ことを理由に「異端」とされ処刑されるほど、異性装は嫌われていました)

時代により視点は変わる

古典的な「男装の麗人もの」ストーリーですが、時代によりさまざまな視点で語られてきたお話です。


古い時代においては儒教的な「女性が親のために尽くすのが偉い」という文脈が強調されていました。


日本で1941年(昭和16年)、戦前の宝塚男役スター小夜福子さんのムーランで上演された際のタイトルは「木蘭出征」タイトルにお国のために戦うのは偉い、という時局を感じる。


そして時代が下ってディズニーアニメ版。ムーランは軍隊内で女であることは秘密にしています。ある男性兵士(当然ムーランは男と思っている)は軍事作戦を遂行するうちに、ムーランが実は女性であることに気づき、いろいろあるのですが、次第に女性としてのムーランに惹かれていく、というお話でした。


女性がずっと家にいることが美徳という時代から、時代劇の枠組みですが、「戦うこと=女性の自己実現」という捉え方に変わってきたんだなあと思います。


さて令和の時代のムーランに、どんな形のロマンスがあるのでしょう?楽しみです♪