宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

美園さん退団「I AM FROM AUSTRIA」=「翔んで埼玉」説 

美園さんも同時退団かあ。ミュージックサロンの発表で覚悟はしていたけれど。


「I AM FROM AUSTRIA」のエマ役、良かったなあ

まだ本公演が2つ残っていますが、「I AM FROM AUSTRIA」で演じた、オーストリア出身を隠している人気ハリウッド女優エマ・カーターは当たり役、というかこの作品ありきで美園さんが抜擢されたのでしょうね。


とんがったデザインの衣装を「私が着ればそれが流行になるのよ!ドヤ!」と着てしまえる押しの強さが良かったし、美園さん本人の頭の良さが役に透けて見えて、隠し続けた「I AM FROM AUSTRIA」に悩んでいるのもリアリティがあったなあ。


(意味ありげに出てきたわりに、特に何も無かったお母さんと何があったんだろう?)


「I AM FROM AUSTRIA」=「翔んで埼玉」説

ふるさとの訛(なまり)なくせし友といて モカ珈琲はかくまでにがし

 ー寺山修司ー

この作品自体、ラストに「私はオーストリア出身です」という決めセリフを言って、同名の既存ヒット曲を歌わせる為のストーリだと思うんですよ。


私は生まれも育ちも、そして今もライビュ会場まで2時間半かかる僻地(過疎地域)に住んでおりますが、大学の4年間は都市部に住んでおりました。


当時の自分は相当に都会コンプレックスを拗らせていて、背伸びしてわけのわからない現代アートやらクラシックコンサートやら歌舞伎座で「むむむ むずかしいなあ」と冷や汗をかいたり。必死で方言を隠して東京弁でしゃべろうとしておりました。なのでエマの気持ちがちびっとわかる気もする(笑)


エマのマネージャーのリチャード(月城)が、珠城ジョージにやたら「ウインナー野郎」と言っていて、ジョージは馬耳東風だけど、エマにとっては「ウインナー野郎」って地味にメンタルを削る呪詛みたいになっていたのではなかろうか。まるで「翔んで埼玉」に出てくる、東京都民に虐げられる埼玉県民のように(笑)


ヅカファンにとっては、ウイーンといえばハプスブルク家の帝都、パリと並ぶ心のふるさとですが、リアルオーストリアって、偉大な帝国が第一次大戦であっというまにアルプス山間の小国となり、アメリカやドイツにドヤ顔され、クラシックファンとヅカファン以外にはオーストラリアと間違えられ、ワールドワイドに見ると正直影の薄い国ではあるまいか。


というわけで、ウイーンっ子にとっての「I AM FROM AUSTRIA」=地方民にとっての「翔んで埼玉」説でした。

『テルマエ・ロマエ』の監督が贈るディスり合戦開幕! 映画『翔んで埼玉』予告編 /2月22日(金)公開


美園さん話がずれてごめんなさい・・・書いてて妄想しちゃったんだよう