宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

1人36役「民衆の歌」替え歌だってパロディだって創作だ

例のあの動画と思いきや、あれれ・・・



【1人36役】民衆の歌 / Do You Hear The People Sing ? - Les Miserables -【パロディ】


動画の解説にあった作成者の言葉

緊急事態宣言の中、この動画を発見してもの凄く感動しとても励まされました。

ミュージカルファンの方が見たらおふざけのように見えてしまうかもしれませんが、かなり真面目に取り組みました。顔が似なかった(特に女性キャストの方)は本当にすみません。

1人の人間が全て演じて、男性の声と女性の声を出して36人分歌った娯楽パロディ動画として温かい目で観ていただけると幸いです。


動画を作っている最中、登場されているキャストの方に応援のメッセージをいただき、尋常じゃないやる気が出て、いまだかつてない集中力で作業ができました。


新コロナで気分が落ち込みやすい中、何か自分も作り出さなければ!とやる気を出させてくれたこの動画、歌ってくれたキャストの方々、プロデュースしてくださった上山様に感謝致します。



本家はこちら

【Shows at Home】民衆の歌 / Do You Hear The People Sing ? - Les Miserables -




個人的ツボ動画

【ものまね 】もしも安倍総理が『うちで踊ろう』で踊っていたら【星野源】


・・・しばらく前に「総理踊ってないじゃん!」というツッコミがありましたねえ。
もしも踊っていたら・・・いや、総理に求めていたのはやっぱりコレジャナイ(笑)


モノマネだって創作だ

いやー興味深い。物まね動画とか「歌ってみた」動画はたくさんあるけれど、


みんなで一つの歌を歌ってみた」を


もしも一人でみんなになって歌ってみたら」


この「もしも」の一捻りが、いろんな刺激に慣れてしまって摩耗した感覚に、新鮮な気づきを与えてくれる。


この動画の作成者は、普段はカメラマンとして広告媒体や雑誌の撮影をなさっている角田修一(つのだしゅういち)さん。


動画以外にも、セルフポートレイトでも「他者になりきった」姿で撮影した作品を発表されています。


↓ご本人のサイトの「他者になったセルフポートレート」のページ


セルフポートレートなのに他人になるんかい、というツッコミを忘れるほど、本物そっくり!を超えて対象への批評となっていて興味深い。


替え歌だって演劇だ

名曲の定義はいろいろありますが、個人的には「替え歌」が人口に膾炙すること(今で言うとYouTubeでバズること)、が要件の一つと思っています。


聞き手がその歌を聴いて、


「あ、これは他人事じゃない。」
「自分にも何か言いたいことがあって、この歌を借りることで言えることがある」


と思わせる力がある、ということだから。


そしてこれは、演劇の原点じゃないかなあ。


演ずることは、他人の人生を生きること。
演ずるためには、自分が自分が、を一旦離れて、他者の立場にならなければならないのだから。


ま、私は息子に「お風呂の時間よ♪早く入りなさい♪」とかエリザごっこしかしていませんが(笑)