宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

初めて宝塚のポスターを見た時、「宝塚メイク」って怖かったですか?

今回のお題は宝塚メイクを最初に見た時の衝撃を、どうやって超えてこちら側の世界(笑)に来たか覚えていますか、です。


唐突ですがアンドリューロイドウェーバーさんの舞台配信企画も最終週。
今回はお正月映画が壮大に大コケ(汗)したミュージカル「CATS」のスタジオ収録版です。


舞台版「CATS」


'Memory' Elaine Paige | Cats The Musical - Stay Home #WithMe
↑伝説のエレン・ペイジ(ウエストエンドの大竹しのぶ)による「メモリー」
あ、私これ大丈夫だわ。「人間によるパフォーマンス」として見れる!

映画版「CATS」


『キャッツ』日本版予告




↓ブログを始めた当時の観劇記。「北京原人の盆踊り」とか言ってる(笑)


この映画を見た時に抱く、言いようのない感情のキーワードが「不気味の谷」

Wikiより

不気味の谷

人間のロボットに対する感情的反応について、ロボットがその外観や動作において、より人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わると予想した。人間の外観や動作と見分けがつかなくなるとふたたびより強い好感に転じ、人間と同じような親近感を覚えるようになると考えた。

私、映画館でこの映画を見た時はまさに「不気味の谷」状態で、心の中で「もう帰りたい!早く時間が過ぎてくれえ」状態になっておりました(一応「メモリー」が聞きたくてがまんした。)


あ、高橋あず美さんの「メモリー」素晴らしかったです。



『キャッツ』日本語吹替え版<メモリー>本編映像


宝塚メイクに「不気味の谷」を感じますか?

私は実は、舞台のお稽古場の映像が少し苦手です(笑)


贔屓さんのオフのふんわりトークも、舞台での凛々しい姿も大好きなんですけど、素化粧でお芝居をしていると、頭のスイッチが「宝塚モード」にきっちり切り替わらないというか・・・どちらかというと素化粧での男役芝居が「不気味の谷」というか。


たぶん自分は宝塚メイクがあることで、「不気味の谷」を飛び越えて、意識がポーンと日常より高次の次元に行けるんだと思う。


以前は一般の方(?)に宝塚メイクの生徒さんの写真を見せると、だいたい第一印象が「化粧が濃い 怖い」が先に来て、そこでそれ以上先への興味がシャットダウンしてしまうことが多かった印象なのですが。


2.5次元的なものへの違和感の減少

去年雪組さんがFNS音楽祭で「DA PUMP」と「USA」をコラボしてバズったのを拝見して、時代も変わってきたなあと思いました。


昔は「漫画の実写化なんて見れたものじゃないに決まっている」と思い込んでいる方が多かったのが、最近は子供のころから漫画の実写化(2.5次元舞台や映画化)に馴染んで育った方が増えて、非リアル、非日常的世界観への心の垣根が低くなったこともあり、


宝塚メイクという非日常の谷を越えやすくなったことも、100周年以降のライトファンさんの増加の土台になっていたのかなあ、と思います。


おまけ 宝塚版「美しい猫のような男」


【公式】<期間限定 おうちでタカラヅカ>雪組 ミュージック・クリップ「Gato Bonito!!」~雪組『Gato Bonito!!』より~