宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

トップと「それ以外」の「差」「OUR FAVORITE TAKARAZUKA」

トップさんって「遠い」んだ

「OUR FAVORITE TAKARAZUKA」をやっと拝見しました。



事前に情報を知らず、「すみれの花咲くころ」は理事とトップさんたちのリモートだったので、ほかの生徒さんもリモート合成かな?と思っていて、「未来へ」が始まって、


理事とトップさんがステージ前方で、


トップ娘役さんはそのずいぶん後ろで、


そのほかの方々はみんな、ふだん私たちが座っているあの客席で歌っていらした。




どうしてだろう。


こんなに舞台のトップさんが「遠いなあ」と思ったの、初めて


ふだん当日B席でも立ち見席でも、舞台は遠いけれど、トップさんは近かった。


普段はトップさんも、まだ10代の研1生も、大劇場の舞台の同じ平面に立っているのに。


銀橋の向こうが遠い。


真っ暗なオケボックスが、深くて怖い。


トップと「それ以外」の間

宝塚は興行の為にトップ制度、スターが必要で、でも舞台はスターさんだけでは成り立たない。


頭ではわかっている。「トップになること」だけが、タカラジェンヌとして「報われる」ことではない。


だけど。


「宝塚アーカイブス」は歴代トップが組の「元号」で、宝塚150周年があると信じているけれど、そのころのファンが「宝塚クロニクル」を学ぶとき、トップさん以外の方のことは、どれだけ語られるだろう。


宝塚は厳格な階級社会で、やっぱり、トップさんって特別だよね。毎年1,000人もの少女が受験して、同期で男役トップに立てるのはだいたい1人2人。トップ娘役だけしか輩出していない期もある。


同期から男役トップ1人、娘役トップ1人輩出するとして、確率1,000分の2。


0.2%の人しかなれないのが、トップという座。その座を目指してファンも、生徒さんもキリキリ舞いしている。


宝塚も劇団四季のように、「作品第一主義」を掲げて、スター制度をやめて、出演者は実力第一の日替わり選抜制にすれば、「舞台成果」は格段に向上するんだろう、と思う。


ファンは人事にやきもき、歌いだすと「頑張れ!」と手に汗握ることもない、


観客第一主義、ストレスフリーな観劇環境!


でもあのキリキリとした思い、甘美な苦悩が無くなれば、宝塚の106年生き延びた異常な生命力も、終わるのかもしれない、という思いもある。


まとめ

「TAKARAZUKA FOREVER」