聖乃バウ ヒロインはどこに消えた?
『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』主な配役決定!
薔薇戦争(1455~1485年)-ランカスター家とヨーク家が国内の諸侯・騎士を二分して権力闘争に明け暮れた、イングランド史におけるターニングポイントとなったこの戦いは、ランカスター家の女系血筋を引くヘンリー・テューダー(のちのヘンリー7世)が最終的に勝利し、テューダー朝を開き、近代イングランドの礎を築いていく。
シェイクスピア戯曲でも有名なリチャード3世とヘンリー8世の時代に挟まれ、これまで謎に包まれた人物とされてきたヘンリー7世。ランカスター家(赤薔薇)の血を引く者として、ヨーク家(白薔薇)のエドワード4世、リチャード3世との争いの中で、母の想い、仲間の期待を自らの生きる使命とし、イングランドの平和を願い、王冠を戴くべき男としての運命に挑み続けた姿を描く、意欲作。
主人公ヘンリー7世は赤薔薇、
対立する白薔薇のエドワード4世が羽立さん、グロスター公リチャード3世が優波さんですね。
ベネディクト・カンバーバッチのリチャード3世
『【劇場版】 嘆きの王冠 ~ホロウ・クラウン~』予告編
「薔薇戦争」という名前だけれど、全くロマンチックではございません。
ヒロインはどこに消えた?
このお話、今年2月に発表されたあらすじでは、
薔薇戦争(1455~1485年)-ランカスター家とヨーク家が国内の諸侯・騎士を二分して権力闘争に明け暮れた、イングランド史におけるターニングポイントとなったこの戦いは、ランカスター家の女系血筋を引くヘンリー・テューダー(のちのヘンリー7世)が最終的に勝利、ヨーク家のエリザベス王女と結婚してテューダー朝を開き、近代イングランドの礎を築いていく。
ヘンリー7世は現代のエリザベス2世陛下のご先祖にあたる方ですが、
そもそもヘンリー7世がイギリス王権を継いだ根拠は、
「お母さんが、昔イングランド王であったエドワード3世の3男のひ孫でした!」
小林一三と稀惺 かずとよりも血筋が遠くないか・・・遺産相続で、いきなりそんなおっさんが出てきたら
「あんたどこの誰や」
となりそうよね・・・
まあ、そんな方が王位を継げるということは、ほかの有力な王位継承者がごそっといなくなってしまったほど陰惨な内戦であったということでもある(息子のヘンリー8世はそれを気にして嫡男に異常に執着した)
というわけで、れっきとした国王エドワード4世(羽立)の娘であるエリザベス王女との結婚が大切なわけで、
この記述なら、ヒロインはヘンリー7世と結婚するエリザベス王女(白薔薇)だと思うのですが、
今回の主な娘役の配役は、
マーガレット・オブ・アンジュー (万里 柚美)ぼーっとした国王(ヘンリー6世)に代わってランカスター家を率いる、肝っ玉王妃
エリザベス・ウッドヴィル(華雅 りりか):国王エドワード4世(羽立)王妃、後にヘンリー7世の妻となる、エリザベス・オブ・ヨークの母
マーガレット・ボーフォート(春妃 うらら):ヘンリー7世の母
華雅さんも春妃さんも、ヘンリー7世の母親世代。
そして中止となった「はいからさんが通る」新人公演で、ヒロインの予定であった美羽 愛さんは、
アン・ネヴィル (美羽 愛)ヘンリー7世と対決する、リチャード3世(グロスター公 優波)の妃
・・・主人公のライバルの妻?
ヒロインはどこに消えた?
いやー これは、美羽さんがエリザベス王女としてヒロインの予定が、はいからさん新人公演中止により、ヒロイン不在のお芝居に書き換えたかな?
コロナ禍で新人公演が休止の影響が、こんなところにも・・・
まあ、外箱公演もほぼ配信されるようになり、バウ公演といえども、商業演劇として配信で3,500円を払うに値する完成度が求められますから、新人公演ヒロイン経験無しで、いきなりバウヒロインもしんどいよねえ・・・
本当、コロナよ、早く終息してくれえ・・・
おまけ
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