宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

ロミジュリビジュアルは稲葉先生の「あえて」の指導?

ロミジュリビジュアル、ねえ・・・





ふむ・・・これ、ポスターの時も


「キラキラが足りない!」
「礼君メイクがナチュラルで、男役度が薄い。現代の大学生?」
「舞空ちゃんのメイクがケバイ」


などなどいろいろ言われていて、フォトグラファーのレスリー・キーの趣味意向かしら?と思ったりしたのですが、




制作発表の時もこの感じということは、演出の稲葉先生の指導だろうなあ、これ。


こっちの古典的イメージというよりは



3分でわかる!バレエ「ロメオとジュリエット」|新国立劇場バレエ団


こっち?



映画『マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット』予告編



愛って究極の濃厚接触だもんなあ・・・

厳しい管理下に置かれ、自由を奪われ愛が禁じられた近未来を舞台に、運命に翻弄された2人の若き恋人たちの悲劇的な愛の物語が、まだ誰も見たことのない新世代の『ロミオとジュリエット』として蘇る。

まあ考えたら2020年の人類もロックダウンという厳しい管理下に置かれ、自由を奪われ、濃厚接触が禁じられた、近未来って今じゃん、という時代に生き、日々死の影に怯えて生きている・・・


稲葉先生はそんな現代で古典の「ロミオとジュリエット」を演じるにあたって、「コロナの時代の愛」というテーマを前面に打ち出すために、あえて現代っ子ビジュアルのロミジュリに挑むのかしら?


演出家が現代に古典作品を上演するということは、現代の観客にも


「あ、他人事じゃない。ニンゲンが、私がここにいる!」


と思わせる何かを提示したい、という欲望があってしかるべきだと思っておりますので、稲葉先生、楽しみにしております。


宙組 宝塚大劇場公演 『アナスタシア』千秋楽 LIVE配信 G 12/14(月)13:00