宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

パレード降りに全方位への気遣いをヒシヒシと感じる




『CoolBeast!』階段降りに全方位への気の遣いぶりがヒシヒシと


スカステニュースで花組公演初日の模様を拝見いたしました。


金曜日初日で、土曜日の朝7時にファーストランって、編集など大変でしょうに、ありがたいことですね。


初日に劇場に詰めかけるコアなファンのみならず、スカステ契約者にも初日の熱気を伝え、SNSでポジティブな方向で盛り上げてね💛という気概を感じます。


(チケット好評発売中。良い席はお早めに)


しっかし、


気ぃ使ってるよね。


宝塚って、コアなファンにとったら、今はありがたいことに毎日、日本のどこかで舞台の幕があがり、SNSに何かしらニュースが流れてくる、アクティブなものですが、


瀬戸かずや2番手羽!


永久輝せあが男役エトワール!


これが何を意味するのか察することができる方って、日本(世界)に何人いるんだろう。


少なくとも香川県には、1,000人もいないのでは。




19年は、宝塚大劇場の動員数が過去最高120万人を記録。宝塚バウホールや外部劇場、ライブビューイングも含めれば、約320万人を動員し、これも過去最高となった。


「星組のトップコンビ、花組と退団が続き、感謝の念が絶えません。とくに明日海の東京ファイナルは、映画館を抑えきれませんでした」とも。明日海が劇団に別れを告げた東京公演千秋楽のライブビューイングには、約7万人の応募があったが、映画館での収容総数は約6万人になったという。

2019年の宝塚の観客動員が、外箱、ライビュを含めて320万人。


宝塚のコアなファンは、年に複数回どころか、同じ演目を複数回リピート、年間数十回観劇!という方もいらっしゃる世界。


そういうコアなファンって、どれだけいるのか?



この320万人のうち、

A「貸し切り公演のチケットをもらった」「誘われたらついてゆく」方

B 友の会に入会し、日々公式HPやSNSをチェックして、チケット争奪戦に励む方

C 私設ファンクラブに入会して、献身的に貢献する方

それぞれどれくらいいるのだろう。


明日海さよならライビュの申込者が7万人、というヒントを基にざっと考えると、


A 百数十万人(年に1~数回)

B 十数万人(各組の本公演1~2回+たまに外箱、年10数回観劇)

C 数万人(年間観劇回数?あーあー聞こえない)


くらいかなあ。


で、コロナ禍でAの層がごそっと抜けてしまった。


昔は、トップコンビの名前もよく知らないけど、「宝塚」を見に来ました!というA層が安定して来てくれるから、多少の下克上人事を強行できたわけですが。



今はコアなB&C層を「幻滅させない」のが大事。


瀬戸さんに最後に羽を背負わせるかどうか、劇団内でいろんな意見もあったと思うんです。今後の路線生徒の処遇についての、新しい「前例」ができるわけで。


瀬戸さんの大きな羽に、人事に汲々としているだろう当事者の生徒さんへの気配り +、


B&C層の気持ちを「2番手切り」でなく「よかったねえ」へと持って行く手腕がお見事!と思いました。




裸足で水の精と戯れる柚&華


個人的にショーで「おっ」と思ったシーンは、

見どころとしては、血が騒ぐようなラテンのリズムに乗せた激しいダンスと、柚香をはじめとした出演者たちのワイルドな色気をぜひご覧いただきたいですね。


プロローグからとてもハイテンションで野性味のある幕開きで、私自身、とてもワクワクしています。


ほかにも、ラヴェル作曲のクラシック「水の戯れ」に乗せ、柚香と華が裸足でデュエットダンスを踊るシーンがあるのですが、柚香が素晴らしいダンステクニックを披露してくれていますので、これも見どころの一つですね。   



ラヴェル: 水の戯れ[ナクソス・クラシック・キュレーション #おしゃれ]



アンリ・ド・レニエの詩「水の祭典」から引用した「水にくすぐられて微笑む河の神…」というテキストが添えられている。


ラヴェル自身はJeux d’eauという言葉によって、噴水そのものというよりも、光の加減とともに変化する水の色彩と音響を表現しようとしていたようだ。


※曲名の日本語訳『水の戯れ』は逐語訳であり、フランス語の原題 "Jeux d'eau" は通常は組噴水のことを指す。


水にくすぐられて微笑む河の神・・・柚香さんのダンスの魅力を的確に言い当てた表現ですね。